製品・ソリューション

第185号:レベル3組織の原因分析と解決(CAR)

2019年8月23日発行

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┃月刊 銀ノ弾丸★ディスパッチャー      ┏┛Optimizing     ┃
┃≪≪プロセス改善のためのCMMI活用≫≫   ┏┛Quantitatively Managed┃
┃                    ┏┛Defined         ┃
┃発行:(株)大和コンピューター     ┏┛Managed          ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━┛
金魚すくいのポイは、最初から全体を水で濡らしておいたほうが破れにくいと聞
いたが、いきなり全部を水に浸けるのはちょっと躊躇する。どうする? 最初に
水に浸けるか? そのままでいくか?
              (DAR 2.3 ソリューションの選択肢を特定する。)

CONTENTS
■レベル3組織の原因分析と解決(CAR)


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■ピーアール
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『CMMI入門コースv1.3』
システム・ソフトウェアエンジニアリングの管理者、エンジニア、アプレイザル
チームメンバ、プロセス改善担当者等の方々にCMMIRの基礎となるコンセプトを
ご紹介するコースです。
日程:2019年 9月18日(水)~20日(金)
https://www.daiwa-computer.co.jp/jp/consulting/seminar/introv1_3
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■ピーアール
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大和コンピューターは、CMMI研究所とのパートナ契約の下、公認のCMMIコースや、
CMMIの成熟度レベルを判定する評定手法SCAMPIによるアプレイザル等のサービス
をご提供しております。

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さい。
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■レベル3組織の原因分析と解決(CAR)
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CMMI V2.0でモデルの構造が変わりました。

V1.3では原因分析と解決(CAR)は成熟度レベル5にありましたので、レベル3の組
織では、CARのことはいままで気にしていなかったと思います。

CMMI V2.0では、成熟度レベル3でもCARが要求されるようになりました。

でも慌てる必要はありません。

V1.3のCARはレベル5にあり、統計的技法の使用を前提にしていましたが、V2.0で
はそうではありません。V2.0では、CARは段階的に進化していきます。

レベルに応じたCARを実装すればいいのです。

レベル3までは統計的技法を使うことは求められていません。

レベル3の組織でも、何か問題が発生したときに原因分析をしているところは多
いのではないでしょうか。

では、レベル3の組織がV2.0のCARを実装するためには何をやらなければならない
のか、プラクティスを順番に見ていきましょう。

まずは、レベル1。
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CAR 1.1 選定された実施結果の原因を特定し、対処する。
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原因分析と解決という名称のプラクティス領域ですが、レベル1では分析しませ
ん。レベル1のプラクティスは不完全なのです。原因を特定しますが、それは根
本原因ではありません。

次に、レベル2。
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CAR 2.1 分析のために実施結果を選定する。
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CAR 1.1では、実施結果の選定を気にしていませんでしたが、分析して対処する
実施結果は、重大な課題を選んだほうが影響がありますので、何を分析するのか
対象を吟味します。

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CAR 2.2 実施結果の原因を分析し、対処する。
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CAR 1.1が進化しました。原因を分析するようになります。しかしまだ根本原因
分析ではありません。伸びしろがあります。

最後に、レベル3。
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CAR 3.1 組織のプロセスに従い、選定された実施結果の根本原因を究明する。
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レベル3ですので、「組織のプロセス」が出てきました。組織のプロセスに従い
ますので、実績のあるやり方でできるようになります。CARの組織標準がない組
織は作ってください。そしてCAR 2.2では「原因を分析」だったものが、「根本
原因を究明」に進化しました。

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CAR 3.2 特定された根本原因を取り上げる処置を提案する。
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レベル2までは、単に「対処する」でしたが、ここでは対処する前に処置提案を
作ることになります。

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CAR 3.3 選定された処置提案を実施する。
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CAR 3.2で提案された処置を分析し、最もよい処置提案を選んで実施していくこ
とになります。CAR 2.2が進化しました。

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CAR 3.4 根本原因の分析および解決のデータを記録する。
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レベル2までは、記録することについては触れていませんでした。その場限りの
対処でした。記録することで他の人に伝達することができます。将来の使用のた
めに情報を共有します。

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CAR 3.5 効果的であることが証明された変更のための改善提案を提出する。
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他のプロジェクトでも、改善の利益を享受できるように改善提案を提出します。
組織レベルでプロセスが改善できるようになります。

以上、レベル3までのプラクティスを見てきました。最後にまとめます。

CMMI V2.0ではプラクティスが進化の道筋を示していますので、重複していると
ころもあります。既にレベル3の組織がやるべきことは、下記のとおりです。

CAR 2.1 分析のために実施結果を選定する。
CAR 3.1 組織のプロセスに従い、選定された実施結果の根本原因を究明する。
CAR 3.2 特定された根本原因を取り上げる処置を提案する。
CAR 3.3 選定された処置提案を実施する。
CAR 3.4 根本原因の分析および解決のデータを記録する。
CAR 3.5 効果的であることが証明された変更のための改善提案を提出する。

レベル3の組織はこれができていれば問題ないです。普段から組織的に原因分析
をしている組織は、V2.0対応でCARについてはそれほど大変なことは無いと思い
ます。CARの組織標準がない組織は、組織の標準プロセスを作りましょう。
                                 (穴田)
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次号は9月25日配信予定です。

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CMMIおよびSCAMPIは、CMMI研究所の登録商標です。
SEPGおよびIDEALは、カーネギーメロン大学のサービスマークです。
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