製品・ソリューション
製品・ソリューション
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━┓ ┃月刊 銀ノ弾丸★ディスパッチャー ┏┛Optimizing ┃ ┃≪≪プロセス改善のためのCMMI活用≫≫ ┏┛Quantitatively Managed┃ ┃ ┏┛Defined ┃ ┃発行:(株)大和コンピューター ┏┛Managed ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━┛ 金魚すくいのポイは、最初から全体を水で濡らしておいたほうが破れにくいと聞 いたが、いきなり全部を水に浸けるのはちょっと躊躇する。どうする? 最初に 水に浸けるか? そのままでいくか? (DAR 2.3 ソリューションの選択肢を特定する。) CONTENTS ■レベル3組織の原因分析と解決(CAR) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ピーアール ──────────────────────────────────── 『CMMI入門コースv1.3』 システム・ソフトウェアエンジニアリングの管理者、エンジニア、アプレイザル チームメンバ、プロセス改善担当者等の方々にCMMIRの基礎となるコンセプトを ご紹介するコースです。 日程:2019年 9月18日(水)~20日(金) https://www.daiwa-computer.co.jp/jp/consulting/seminar/introv1_3 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ピーアール ──────────────────────────────────── 大和コンピューターは、CMMI研究所とのパートナ契約の下、公認のCMMIコースや、 CMMIの成熟度レベルを判定する評定手法SCAMPIによるアプレイザル等のサービス をご提供しております。 ▼サービス事例 ・組織のメンバにCMMIの概要を伝える、トレーニングコース ・現在のプロセスの改善の機会を明らかにする、ギャップ分析 ・改善の機会に対する改善策の検討の参加 ・標準プロセスや各種テンプレートの作成活動に対する支援 ・御社にインストラクタを派遣して実施するCMMI研究所公認CMMI入門コース 皆様のニーズに柔軟に対応しておりますので、まずはお気軽に下記までご連絡下 さい。 https://www.daiwa-computer.co.jp/jp/consulting/inquiries ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■レベル3組織の原因分析と解決(CAR) ──────────────────────────────────── CMMI V2.0でモデルの構造が変わりました。 V1.3では原因分析と解決(CAR)は成熟度レベル5にありましたので、レベル3の組 織では、CARのことはいままで気にしていなかったと思います。 CMMI V2.0では、成熟度レベル3でもCARが要求されるようになりました。 でも慌てる必要はありません。 V1.3のCARはレベル5にあり、統計的技法の使用を前提にしていましたが、V2.0で はそうではありません。V2.0では、CARは段階的に進化していきます。 レベルに応じたCARを実装すればいいのです。 レベル3までは統計的技法を使うことは求められていません。 レベル3の組織でも、何か問題が発生したときに原因分析をしているところは多 いのではないでしょうか。 では、レベル3の組織がV2.0のCARを実装するためには何をやらなければならない のか、プラクティスを順番に見ていきましょう。 まずは、レベル1。 ------------------------------------------------------------------------ CAR 1.1 選定された実施結果の原因を特定し、対処する。 ------------------------------------------------------------------------ 原因分析と解決という名称のプラクティス領域ですが、レベル1では分析しませ ん。レベル1のプラクティスは不完全なのです。原因を特定しますが、それは根 本原因ではありません。 次に、レベル2。 ------------------------------------------------------------------------ CAR 2.1 分析のために実施結果を選定する。 ------------------------------------------------------------------------ CAR 1.1では、実施結果の選定を気にしていませんでしたが、分析して対処する 実施結果は、重大な課題を選んだほうが影響がありますので、何を分析するのか 対象を吟味します。 ------------------------------------------------------------------------ CAR 2.2 実施結果の原因を分析し、対処する。 ------------------------------------------------------------------------ CAR 1.1が進化しました。原因を分析するようになります。しかしまだ根本原因 分析ではありません。伸びしろがあります。 最後に、レベル3。 ------------------------------------------------------------------------ CAR 3.1 組織のプロセスに従い、選定された実施結果の根本原因を究明する。 ------------------------------------------------------------------------ レベル3ですので、「組織のプロセス」が出てきました。組織のプロセスに従い ますので、実績のあるやり方でできるようになります。CARの組織標準がない組 織は作ってください。そしてCAR 2.2では「原因を分析」だったものが、「根本 原因を究明」に進化しました。 ------------------------------------------------------------------------ CAR 3.2 特定された根本原因を取り上げる処置を提案する。 ------------------------------------------------------------------------ レベル2までは、単に「対処する」でしたが、ここでは対処する前に処置提案を 作ることになります。 ------------------------------------------------------------------------ CAR 3.3 選定された処置提案を実施する。 ------------------------------------------------------------------------ CAR 3.2で提案された処置を分析し、最もよい処置提案を選んで実施していくこ とになります。CAR 2.2が進化しました。 ------------------------------------------------------------------------ CAR 3.4 根本原因の分析および解決のデータを記録する。 ------------------------------------------------------------------------ レベル2までは、記録することについては触れていませんでした。その場限りの 対処でした。記録することで他の人に伝達することができます。将来の使用のた めに情報を共有します。 ------------------------------------------------------------------------ CAR 3.5 効果的であることが証明された変更のための改善提案を提出する。 ------------------------------------------------------------------------ 他のプロジェクトでも、改善の利益を享受できるように改善提案を提出します。 組織レベルでプロセスが改善できるようになります。 以上、レベル3までのプラクティスを見てきました。最後にまとめます。 CMMI V2.0ではプラクティスが進化の道筋を示していますので、重複していると ころもあります。既にレベル3の組織がやるべきことは、下記のとおりです。 CAR 2.1 分析のために実施結果を選定する。 CAR 3.1 組織のプロセスに従い、選定された実施結果の根本原因を究明する。 CAR 3.2 特定された根本原因を取り上げる処置を提案する。 CAR 3.3 選定された処置提案を実施する。 CAR 3.4 根本原因の分析および解決のデータを記録する。 CAR 3.5 効果的であることが証明された変更のための改善提案を提出する。 レベル3の組織はこれができていれば問題ないです。普段から組織的に原因分析 をしている組織は、V2.0対応でCARについてはそれほど大変なことは無いと思い ます。CARの組織標準がない組織は、組織の標準プロセスを作りましょう。 (穴田) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 次号は9月25日配信予定です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ CMMIおよびSCAMPIは、CMMI研究所の登録商標です。 SEPGおよびIDEALは、カーネギーメロン大学のサービスマークです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2017年6月23日
2010年8月25日
2020年10月23日
2017年12月25日
2014年6月25日
CMMI®を実装していくために役立つ情報、CMMI関連のニュースやイベント情報、イベントレポートなどを無料でお届けいたします。また、ソフトウェアプロセス改善についての意見交換の場としても活用していきたいと思っております。
配信は月1回(25日頃)を原則といたします。
まぐまぐ!による配信 |
---|
大和コンピューターによる配信 | メールアドレスを入力してボタンを押すと登録・解除できます。 個人情報の取り扱いに同意して |
---|