第30号：ついにCMMI v1.2がリリースされました！

以前からお伝えしておりましたが、ついに8月25日にCMMIのv1.2がリリースされました。明らかになった内容について、皆様への影響が大きそうなところをお知らせします。

中身の説明の前に、今回のバージョンアップによるv1.1の利用制限がありますのでそのあたりを説明します。まずはルールを。

１．現在のバージョン（v1.1）での正式評定（SCAMPI）は「2007年8月31日まで」に終了しないといけません。

２．現在のCMMI入門コースv1.1は「2006年12月31日」までしか受講できません。

３．v1.2のSCAMPIにチームメンバとして参加するためには「v1.2の入門コース」を受講していなければなりません。

４．v1.1の入門コースを受講済みの人は「アップグレードトレーニング」を受講することでv1.2を受講したのと同じ資格となります。

例えば、2007年12月に成熟度レベル３の達成を目指しているところは、それまでにv1.2の内容を理解して、その対応を終えておく必要が出てきます。また評定チームメンバになる人は、v1.2の入門コースを受講しなければなりません。

ここで「言語」が問題となります。というのも今回リリースされたv1.2はモデルも入門コース教材もすべて「英語」だからです。過去私も英語の教材で入門コースを実施したことがありますが、受講者からのアンケートで一番多かったのは「資料を日本語化してほしい」という要望でしたので、やはりストレスがたまるようです。

じゃあ日本語版が出るのはいつだという話なのですが、今聞いているところによると、2007年の夏にモデルについてはリリースされる予定のようです（教材については分かりません）。それ以降でも間に合う方はじっくり待つのもいいでしょうし、急ぐ方はv1.1を受けた後でアップグレードを受けるのが良いでしょう。

アップグレードはオンライントレーニングの形式となります。SEIのウェブサイトから申込むとURLやパスワードが送られてきますので、そこにある教材を自分のペースで勉強し、「出来ました」と自己申告して修了です。ただしこれも完全に英語です。

ちなみに、リードアプレイザはこれをやった上で、ペーパーテストを受けなければなりません。もし３回不合格だと資格を剥奪されてしまうという恐ろしいものです。それが終わっても今度は対面でのトレーニングを受けなければなりません。

これらの条件を整理したのが下のチャートです。ご自分がどうするべきかを決める参考として下さい。

┌入門コースは既に受けたよ。
│ │
│ ├終了日が2007年8月末までのSCAMPIにチームメンバとして参加する予定だ。
│ │ →そのままで大丈夫です。
│ │
│ ├終了日が2007年9月以降のSCAMPIにチームメンバとして参加する予定だ。
│ │ →アップグレードトレーニングを受ける必要があります。
│ │
│ ├SCAMPIの予定はないけど、最新のバージョンについて知りたいよ。
│ │ →アップグレードトレーニングを受けるか、当メルマガを読み続けて下さい。
│ │　
│ ├SCAMPIの予定はないし、新しいバージョンには興味ないよ。
│ │ →そのままで大丈夫です。
│ │
│ └IntermediateコースやLead Appraiserコース等のv1.2を受講する予定だ。
│ →アップグレードトレーニングを受ける必要があります。
│
└入門コースはまだ受けてないよ。
│
├終了日が2007年8月末までのSCAMPIにチームメンバとして参加する予定だ。
│ →今年中にv1.1日本語版で受講して、アップグレードの必要性は後から検討して下さい。
│
├終了日が2007年9月以降のSCAMPIにチームメンバとして参加する予定だ。
│ │
│ ├英語の教材でもOKだし、早く受講したいよ。
│ │ →v1.2のコースをSEI等で受講して下さい。
│ │
│ ├できれば日本語がいいけど、多少は英語でもいいよ。
│ │ →今年中にv1.1日本語版で受講して、後からアップグレードを受けて下さい。
│ │
│ ├来年の夏以降まで待ってられないよ。
│ │ →今年中にv1.1日本語版で受講して、後からアップグレードを受けて下さい。
│ │
│ └英語なんか見るのもいやです。。
│ →v1.2のモデルと教材の日本語版が出るまでお待ち下さい。
│
├SCAMPIの予定は無いけど、CMMIを学びたいよ。
│ →一つ上の内容を参考に、どれで受講するかを決めて下さい。
│
└CMMIに興味が無いです。。
→購読するメールマガジンを間違っている恐れがあります。とりあえず入門コースを受講してみてから判断しても遅くはありませんよ。

次回の弊社の入門コースは10月17日からの3日間で開催します。年内にもう一度ぐらいは実施したいと思っていますが、お急ぎで日本語版にこだわる方は今のうちにお申し込み下さい。

次回はモデルの中身の変更点についてお知らせする予定です。