世の中には、役に立ちそうなものがいろいろあります。
CMMIとかCOBITとかDMMとかITILとかISO9000とかアジャイルとかPeople-CMMとかISO15939とか6シグマとか、魅力的なものがいっぱいです。
どれが最強なのか、どれを使えばいいのか目移りしちゃいます。
Capability Counts 2016で、Pascal Rabbath氏が「Navigating the Capability Framework Quagmire(能力フレームワークの泥沼のナビゲート)」という発表でひとつの考え方を提示していました。
泥沼の中にはモデルとかスタンダードとかメソドロジーとかいろいろありますが、それぞれどういう関係なんでしょうか。
能力モデルは、
・ビジネス能力を獲得するために必要な特徴を定義しています。
・ビジネス能力を測定するために使用されます。
・例えば、CMMIとか、 DMMとか、People-CMMとかあります。
スタンダードは、
・制定されなければならない要件を定義しています。
・コンプライアンスを評価するために使用されます。
・例えば、規制の枠組み、ISO規格、DO178
メソドロジーは、
・具体的な手法を定義しています。
・実装方法として使用されます。
・例えば、アジャイル、ITIL、6シグマ、PSM
モデルは、問題があるところを定義するのに役立ち、解決の効果を測定するのに使われます。
スタンダードは、適合すべきコンプライアンス基準を定義します。
メソドロジーは、問題を解決するアプローチを提供します。
どれが一番いいのかとか聞いちゃダメです。
モデルとスタンダードとメソドロジーは扱うものが違いますので、異なるレイヤーにいます。
何がやりたいのか、その目的に応じて選びましょう。
第147号:モデルとスタンダードとメソドロジー, TNG
2016年06月24日
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01モデルとスタンダードとメソドロジー
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02TNG
次世代CMMI(The Next Generation of CMMI)が進んでおります。
市場のニーズに対応し、改善を素早くし、コストを低下させ、ROIを向上させるためにCMMIは生まれ変わる努力をしております。
CMMI-DEVとCMMI-SVCとCMMI-ACQとPeople CMMを統合するとか、能力領域というのが出てくるとか、プロセス領域をプラクティス領域と呼ぶとか、セキュリティ管理プラクティスとか、セーフティ管理プラクティスとか、アジャイルのガイドとか、容易な言葉を使ってモデルを理解し易くするとか、バーチャル・インストラクタとか、Certified CMMI ProfessionalやCertified CMMI Consultantの資格制度とか、制度化のプラクティス領域とか、パフォーマンス・プラクティスとか、いろいろな策が検討されております。
5月のPartner Workshopで発表されたところによると、今後は下記のような予定になっております。
モデル - 規範の素材
2016年第2四半期
モデル - 参考情報の素材
2016年第4四半期~2017年第2四半期
アプレイザル手法
2017年第3四半期
次世代のアップグレード・トレーニング
2017年第3四半期
インストラクタ・アップグレード・トレーニング
2017年第3四半期
リードアプレイザ・アップグレード・トレーニング
2017年第4四半期
次世代のシステム
2017年第4四半期
次世代のトレーニング
未定
市場進出:ローンチ
未定
アプレイザルの受理
未定
これは予定ですので、このとおり進まないかもしれませんが、2018年には新しいCMMIに出会えそうです。
長寿と繁栄を。