優秀なプログラマがSEになり、その中でも優秀なSEには昇進の圧力がかかり、プロジェクトマネージャになる。そのようなところもあるのではないでしょうか?
しかし、SEとして優秀だからといってプロジェクトマネジメントに優れているわけではありません。なかにはプロジェクトを成功裡に終わらす人もいますが、しかし失敗することもあるでしょう。
成功した人には、さらに昇進の圧力がかかりさらに大規模のプロジェクトをまかされたりします。特にプロジェクトマネジメントに優れているわけではないので、いつかは失敗するでしょう。
問題が発生すると、そのSEとしての優秀な能力を発揮して問題を解決するケースも多いでしょう。進捗の遅れを超人的なプログラミング能力でカバーする人もいるでしょう。
プロジェクトマネージャの仕事は、設計をしたり、コーディングをすることではありません。マネジメントが仕事です。マネジメントするよりも、自分で解決するのを好む人もいると思います。それでは組織の成熟度は上がりません。
マネジメントの重要性を分かってくれない人たちにお薦めな作品を紹介します。
『戦場にかける橋』
世間の評価では戦争の愚かさを描いた大作で、クワイ河マーチの口笛が印象的ですが、それだけではありません。これはプロジェクトマネージャが何をすべきで何をすべきでないかを見せてくれます。
日本軍の指揮のもとでは、橋作りに往生しますが、「将校の仕事は労役ではない」と頑なに労役を拒んだアレック・ギネスが指揮すると、こんな川にこんなりっぱな橋が必要なの?というぐらい見事な橋が完成します。
火がメラメラと燃えているプロジェクトほど、マネジメントが重要ということなのでしょう。
第5号:プロジェクトマネージャの仕事
2004年08月25日
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プロジェクトマネージャの仕事