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第193号:経験情報を集めて、活用しましょう

2020年04月24日

  • 経験情報を集めて、活用しましょう

    新型コロナウイルス感染パンデミックの影響で、 4月21日~22日にバージニア州クリスタルシティで開催される予定でした Capability Count カンファレンスは残念ながら中止になりました。

    また、CMMI Instituteは、リモートでトレーニングやアプレイザルを実施すること(以下、バーチャルデリバリ)に関する制限を一時的に緩和しました。

    次の活動は、6月30日まで完全にリモートで実行できるようになりました。
    ・V1.3 SCAMPI A アプレイザル
    ・V2.0ベンチマークアプレイザル
    ・V1.3トレーニングコース
    ・V2.0トレーニングコース

    アプレイザルやトレーニングをリモートで実施するときには、CMMI Instituteは各バーチャルデリバリに関するフィードバックを提供することを義務付けました。

    アプレイザルの場合は、リードアプレイザとアプレイザルチームメンバとアプレイザルスポンサーとで協力して報告書(CMMI Virtual Delivery Pilot Report)を作ります。トレーニングの場合は、インストラクターと受講者とで協力して報告書を作ります。

    そして、バーチャルデリバリが実施できるようになって最初の30日間から学んだ教訓が、リードアプレイザとインストラクタに共有されています。

    例えば、
    ・正常に完了するために必要な計画の量を過小評価するな、ちゃんと計画しろ
    ・予行演習またはリハーサルを実施しろ
    ・トレーニングのクラスの参加者同士である程度の双方向性が必要
    ・計画がすべてがスムーズに進むと思うな
    ・もっとゆっくり話せ
    ・ヘッドフォン(理想的にはノイズキャンセリング機能付き)を使えなど

    リードアプレイザとインストラクタは、このような経験情報を活用できるようになっております。

    さて、みなさんのところではどうですか? 業務が継続できなかったり、限定的になっていませんか? 既存のプロセスや手順ではプロジェクトを遂行できなくなったり、在宅勤務などで作業環境が変わったりしているところもあるようです。

    既存のプロセスや手順ではプロジェクトを遂行できなくなった場合はどうしてますか? プロセスや手順を改訂しますか? 緊急事態なので既存のプロセスや手順の適用除外としてプロジェクトを遂行しますか?

    実績のあるやり方である標準プロセスが使えない場合は、いままで以上にしっかりと計画することが重要です。とくにリスク管理が重要です。いつもどおりにできないことによるリスクを特定し、管理してください。

    そして積極的に経験情報を集めてください。うまくいったことやうまくいかなかったこと、新しく試したツールの情報などを集めて次に活かしてしてください。これらはとても有益です。SEPGの方は、プロセスの専門家としてできることを実施し、この難局を乗り切り、組織の競争力を維持してください。