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第212号:CMMIセミナー受講前に何を予習しておくか

2021年11月25日

  • CMMIセミナー受講前に何を予習しておくか

    CMMIを学習したいと考えている方の中には、公式セミナーの受講を検討されている方も多いかと思います。

    弊社セミナー一覧はこちら:
    https://www.daiwa-computer.co.jp/jp/consulting/seminar

    セミナーに参加すればCMMIを学べるのだから、特になにも準備しなくても当日行けばなんとかなるだろう、と軽い気持ちでCMMI Institute公式セミナーに参加すると、実は受講期間中に結構苦労することになります。

    CMMI V2.0になり、公式セミナーの運営スタイルががらっと変わりました。

    以前のCMMI V1.3の頃のセミナーは、講義資料内でCMMIのプロセス領域に含まれるプラクティス間の関係を示したコンテキスト図を用いて、講師がプラクティスをひとつずつ解説していく「講義中心型」のスタイルでした。

    この形式は、学生時代の授業に慣れた日本人には馴染みやすいものですが、反面、聞いただけでわかったつもりになりやすく、いざCMMIを活用していく場面でCMMIを使いこなせない人が増えていました。

    この問題を解消するためにV2.0のセミナーに導入されたのが、セミナー後30日以内に受験するアソシエイト試験と、「受講者中心型(Learner Centered)」という受講者が自ら学んでいき、講師は受講者の理解のサポートに徹するという受講スタイルへの変更です。

    V2.0公式セミナーでは、各受講者には学習者目標シートというコース内で抑えるべき目標の一覧が配布され、目標の達成度を評価しながらセミナーを進めます。講義資料にコンテキスト図はなくなり、講師はプラクティスの詳細解説を基本しません。グループ演習の中で学習者自身がCMMIモデルを読み込み、自分の言葉でプラクティスの意味をまとめ、発表や質疑応答を行います。

    この形式は受講者が自分自身の手と頭を使ってCMMIを学ぶので、理解と記憶の定着が進むのが期待できる反面、CMMIの予備知識が何もない状態で参加すると、演習中に何をしていいか全くわからず、コースの進め方に慣れるだけで結構な時間を浪費してしまうことがあります。

    それは本末転倒なので、セミナー当日を有意義に過ごすことができるように、ある程度受講前にCMMI V2.0の概要を予習しておくことをおすすめいたします。

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    では、何を予習すると良いかについていくつかご紹介します。

    ●モデルの構造、PA、プラクティスの概要を知る
    何はともあれ、CMMI V2.0モデルがどのような構造になっているか、何が含まれるかの概要を少しでも知っておきましょう。
    ・どのような区分、能力領域(CA)、プラクティス領域(PA)があるか
    ・各PAにはどのようなプラクティスが含まれるか
    ・レベルの考え方

    公式のCMMIモデルは事前登録するCMMI Instituteサイトよりコース開始日の約3日前からアクセスできるようになりますが、その前に予習を進めたい場合は、以下のモデル早わかりという36ページほどのプラクティス一覧資料が無料でダウンロードできますので、こちらで予習をするのがおすすめです。

    CMMI V2.0 モデル早わかり
    https://stage.cmmiinstitute.com/cmmi-v2-0-model-at-a-glance-(japanese)

    また、弊社HPにてCMMI V2.0の開発ビューの部分についてモデルの構造や成熟度レベルについて解説しておりますので、こちらも参考になると思います。
    https://www.daiwa-computer.co.jp/jp/consulting/cmmi-v2

    ●V1.3との対応関係を知る(アップグレードトレーニング受講者)
    アップグレードトレーニングを受講する方は、V1.3とV2.0のプラクティスのマッピング表がダウンロードできますので、こちらにも目を通しておくと良いかと思います。

    CMMI V2.0 Practice Mapping (PDF版)
    https://tinyurl.com/ynzd3urz
    CMMI V2.1 to V1.3 Detailed Practice Mapping (Excel版)
    https://tinyurl.com/4u949dvd

    ●CMMI導入と移行の流れを知る
    その他に、CMMI V2.0を使ってどのように初期導入やV1.3からの移行を進めるかをまとめたガイドラインとして以下の資料が無料でダウンロードできます。

    CMMI V2.0 Adoption and Transition Guidance
    https://tinyurl.com/dxmbk7j3

    この手引は日本語化されていないのですが、過去のメルマガにて簡単に紹介しておりますのでご参考まで。
    https://tinyurl.com/w779wayz

    ※CMMI Instituteサイトの資料のダウンロードは、サイトのユーザー登録が必要なものがあります。また、初回アクセス時にエラー表示が出た場合、ブラウザの再表示をすると正しく表示されることがあります。
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    以上、公式セミナー前にどのような予習をしておくかを簡単にご紹介いたしました。受講前の準備や、これからセミナー受講を検討されている方の参考にしていただければと思います。

    受講者中心型で進めるのはわかったけど、セミナーではやはりCMMIプラクティスの解説もしてほしいよという方は、公式セミナーとは別に弊社オリジナルのセミナーやコンサルティングの中で、プラクティスの解説や事例紹介、改善活動そのもののお手伝いをさせていただきますので、下記のお問い合わせ窓口から個別にご相談ください。
    https://www.daiwa-computer.co.jp/jp/consulting/inquiries