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第14号:CMMIの認証取得??

2005年05月25日

  • CMMIの認証取得??

    「趣味は何ですか?」初対面の人との雑談の中ではよく出てくる話題です。そう聞かれたときに私は「ドラムやギターの演奏です」なんて答えることがよくありました。しかし少し前からそう答えることにためらいが生じてきました。なぜなら、昔はともかくここ何年かはスタジオにもろくに行かず、まして最後に人前で演奏をしたときのことは、美しい思い出となってしまっているからです。今本当に人前で満足に演奏できるのかは、定かではありません。。

    では、どれぐらいの頻度で演奏していたら自信を持ってそう言い切ることができるでしょう?「1年に1回」まあ問題無いでしょう。「3年に1回」ちょっとやばそうな感じがしてきます。「5年前からやってない」相手に「ふーん」と片付けられそうです。

    「CMM/IのレベルNの認証取得を目標に・・」というフレーズを耳にすることがありますが、実はそういった概念はCMM/Iにはありません。ISOは認証機関が定期的にサーベイランスという形で実装状況をチェックしに来て、そのレベルが保たれているかどうかを評価します。それに対してCMM/Iのアプレイザルは「その時点」での組織の状況に対して成熟度レベルや能力レベルを判定します。従って5年前に成熟度レベル3だった組織が今どうなのかは、誰にも分かりません。

    もちろん、あらためてアプレイザルを行なわなくても、一度達成した成熟度レベルを保ち、さらにはもっと改善を進めている所も多くあるでしょう。それを自信を持って言えることは素晴らしいことだと思いますが、もし不安を感じるのならもう一度チェックをしてみて自信を取り戻すのも良いでしょう。

    私も久しぶりに人前で演奏する予定を決めたいな、と思います。それにはメンバのスケジュールを調整したり、何度も練習をしたりと面倒くさいことがつきまとったり、色々と出費がかさんだりするのですが、その予定があることにより練習に対するモチベーションが上がり、向上心が刺激されるという利点があります。

    よく言われる話しですが、プロセス改善にゴールはありません。ただしこれは「これで十分だ」という最終地点が無いというだけで、実際の活動には適切なゴールが必要です。一つのゴールを達成したら、次のゴールを設定してということを続けていくことにより、前の状態よりも良くなっていきます。ゴールを設定するからには、それが達成されたかどうかのチェックが自ずと必要になります。アプレイザルによる成熟度レベルや能力レベルの判定は、そのチェック方法の一つとして有効なものとなるでしょう。

    蛇足ですが、CMMIの次のバージョンではISOのサーベイランスの考え方が取り入れられるという話しも出ているようです。これについては情報が入り次第、このメールマガジンでもお知らせします。

    ※今回のテーマは、PACTのPat O'Tooleさんのエッセイ「Do's and Don'ts of Process Improvement」の#12: DO Firm Your Firm by Reaffirmingをモチーフとしました。 Thanks Pat!