SPI Japanの意見交換会で「プロセス改善は誰のものか?」というお題を与えられてから、ずっと考え続けている。
今年のSPI Japanは10月15日(水)~10月17日(金)に静岡県沼津市で開催された。
SPI Japanは、プロセス改善に関するカンファレンスであり、基調講演や一般発表、意見交換会、チュートリアルなどが行われた。
それで、ワールドカフェ方式の意見交換会で「プロセス改善は誰のものか?」について参加者の方々と意見交換を行った。
いろいろな意見が出て、人によって考え方がぜんぜん違うなと思った。
ワールドカフェなので、結論を出すものではないので、時間の許すかぎりどこまでも発散した。
SPI Japanが終わっても私の中では発散し続けている。
プロセス改善は、それをを実施した人のものだと思った。
では、その人が会社を辞めれば、改善されたプロセスも持って行くのか?
そんなことはない。
お金を出した人のものか?
業務時間内でプロセス改善をすれば、それで賃金を得ているので、プロセス改善は会社のものか。
CMMIのアプレイザルではスポンサというのが必ずいる。
アプレイザルの結果はスポンサのものだ。
アプレイザルもプロセス改善の構成要素のひとつなので、プロセス改善の一部はスポンサのものということになる。
誰のためにやっているかというと、顧客のためか?
プロセス改善は顧客のものなのか?
でも品質がよい製品のためにプロセス改善が行われていたとしても、顧客はそんなこと知らないだろう。
自分が実施したプロセス改善は自分のものかもしれないが、よその会社で行われているプロセス改善は私のものなわけない。
プロセス改善は誰のものか考える前に、どのプロセス改善のことか特定しなくてはいけなかったのか?
もしプロセス改善が誰かのものだったら、勝手にプロセス改善をするとプロセス改善の持ち主からプロセス改善は私のものなので勝手にプロセス改善しないでくださいと言われるかな?
プロセスにはオーナーという考え方があるが、プロセスのオーナーとプロセス改善のオーナーは必ずしもいっしょだとはかぎらないか。
プロセス改善のオーナーとプロセス改善の成果のオーナーは違うのか?
自分のものでないプロセスを勝手に改善したら、そのプロセスのオーナーは怒るかな?
知らないうちに自分のプロセスが不本意な形に変えられていたら、そりゃ怒るわな。
そんなことをするSEPGは、おらへん。
いーへん! おらへん? いーへん! おる? いーへん!
第127号:プロセス改善は誰のものか?
2014年10月24日
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プロセス改善は誰のものか?