今回は、「GP 2.3 資源を提供する」についての話です。
第11号:資源を提供する話, CMMとは
2005年02月25日

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01資源を提供する話
GP 2.3 プロセスを実施し、作業成果物を開発し、そしてプロセスのサービスを提供するための必要十分な資源を提供する。
資源とは何でしょう?
資源は、資金、設備、熟練した人員、ツールなどです。幅広いです。
モデルには、いろいろツールの例が記述されています。参考にしてください。
でも、全部が必要ってわけではないです。資源は必要なだけあれば結構です。
必要十分とは何でしょう? どれだけの資源があれば、必要十分な資源が提供されていることになるのでしょう?
計画が予定どおりに進んでいれば必要十分な資源が提供されていると思っていいでしょう。必要十分な資源がなく計画が遅れてどうしようもない場合には、資源を増やすか、要件を減らすような処置が必要になってきます。
この辺を押さえれば、理解するのは簡単なプラクティスだと思います。
また、アプレイザルの時に「資源は十分ですか?」とインタビューで聞くのは、あまり有効な質問ではありません。
レベル達成が目的になっている組織では、インタビュイーは「十分です」と答えます。普段は「リソースが足りない」とか「スキルのある要員が足りない」と嘆いている人たちも圧力に負け、「資源は十分です」と答えるようです。
レベル達成を目的にしていない組織では、「もっと人手が必要だ」とか「こういうツールがほしい」とかいう人が多いです。 -
02CMMとは
CMMやCMMIの理解をより深めていただくために、私CMMセミナー担当の西田理恵子が、プロセス改善活動家なら必ず押さえておきたい情報を簡単に説明していきます。
CMMって何でしょう?
CMMは、
・Capability Maturity Modelを表し、
・米国国防総省の依頼で
・カーネギーメロン大学(CMU)付属の
・ソフトウェア工学研究所(SEI)が開発した
・モデルです。
CMMIって何でしょう?
CMMIは、Capability Maturity Model Integrationを表し、下記の4つのCMMを統合したものです。
1.CMM for Software (SW-CMM)
2.System Engineering CMM (SE-CMM)
3.Software Acquisition CMM (SA-CMM)
4.Integrated Product Development CMM (IPD-CMM)
今月は以上です。では、さようなら。チャオ!