CMMI for Services, Version 1.2 が2009年2月にリリースされました。
ダウンロードはこちらから
http://www.sei.cmu.edu/publications/documents/09.reports/09tr001.html
第60号:プロセス改善の動機付け:「何が人の心を動かすのか?」
2009年03月25日
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CMMI for Services, Version 1.2
大阪でSEPGカンファレンス
今年の9月に大阪でSEPGカンファレンスが開催されるみたいです。
SEPG Asia-Pacific 2009
September 16-18, 2009 | Osaka, Japan
webサイトはこちら
http://www.sei.cmu.edu/sepgap/2009/
SEIのサイトでは大阪のことが紹介されています。
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Known as the Food Capital of Japan, Osaka is famous for its hearty cuisine. Okonomiyaki and Takoyaki are the most well-known Osakan dishes.
Okonomiyaki is often called a Japanese pancake or Japanese pizza. It's a pan-fried batter cake that has various ingredients including shrimp, octopus, ginger, scallions, kimuchi, and more. Takoyaki, which means “fried octopus,” is a fried ball-shaped food composed of batter, ingredients, and pieces of cut octopus.
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お好み焼きと言えば、豚玉だと思うのですが、いきなりエビですか。その次がタコ。そうかなぁ~。お好み焼きを知らない人に、お好み焼きを説明している文章で、そう来るか。とりあえず個性的なチョイスだと申し上げておこう。CMMI中国語版クイズ
この前たまたまCMMIモデルの中国語版を目にする機会がありました。漢字を使っていますから、意味が分かるような分からないような感じが面白かったので、今回はそれをクイズにしてみます。
例えばタイトルの「開発のためのCMMI」は「適用於發展的能力成熟度整合模式」となります。
では問題です。次の中国語は日本語のどの用語にあたるでしょうか?
※漢字は日本語の漢字に置き換えているものがあります。
1.階段式表述
モデルの構成要素
2.特定目標
3.一般執行方法
プロセス領域
4.度量衡分析
5.産品整合
用語集から
6.調適指引
7.流程負責人
正解は次のテーマの後に。プロセス改善の動機付け:「何が人の心を動かすのか?」
先日、上手く部下をマネージメントするためのトレーニングを受講しました。この中でちょっと面白いなと感じた部分がありました。それは、
「人は、他人を動機付けしようとする時に、自分の価値観で重要だと思っていることを殺し文句として使う」
ということです。
具体的にどういう人が部下に対してどういう動機付けをするかというと、
もっとお金が欲しいと常々思っている人
→「この仕事をがんばれば、給料が上がるからがんばれ」
もっと自由な時間が欲しいと考えている人
→「この仕事さえ終わったら、休みをとっていいからがんばれ」
ステータスを求める人
→「この仕事をちゃんとやり遂げたら、昇進できるからがんばれ」
みんなでわいわいするのが好きな人
→「今日がんばったら、週末飲み会を開くからがんばれ」
といった感じになるということです。
こう考えた時に、部下と上司の価値観が全く異なればどうなるでしょう? 役職に興味の無い人が、「昇進できるからがんばれ」と言われてもあまり励みにはならないでしょうし、もっと言えば「この上司は何か分かってないな」と思われてしまうかもしれません。上司は部下に良かれと本当に思っているにも関わらず!
私が受けたトレーニングでは、「だから、自分の価値観や部下の価値観を把握することが重要だ」という話だったのですが、この話はそれだけではなく、他の事にも当てはまるのではないかと感じました。プロセス改善の理由
プロセス改善活動をする時にも、やはり「何のために」ということは設定するでしょう。その時に「プロセスの標準化のために」とか「成熟度レベル3達成のために」という理由は一体誰にとって魅力的な言葉なのでしょうか?
これらの理由に意味が無いと言いたい訳ではありません。しかしこの理由の裏には、例えば下記のような思いがあるはずです。
・プロセスを標準化することにより、ある一定の品質を保つことを確実にし、顧客からの信頼を得ることで受注を拡大する。
・プロセスを標準化することにより、プロジェクト間でメンバの異動があってもすんなりとやるべき事を理解できるようにし、無駄な時間を減らす。
・成熟度レベル3を達成する過程で、プロセスを標準化し(以下上記と同様)
・成熟度レベル3を達成することで、しっかりとした品質管理が出来ていることを顧客に理解してもらうことにより受注拡大につなげる。
・成熟度レベル3を達成する過程で、今のプロセスをより良い物にして、生産性を上げる。
これらを更に掘り下げ、
・成熟度レベル3を達成する過程で、今のプロセスをより良い物にして、生産性を上げることにより、売上を減らさずに今よりも月平均残業時間を20時間減らす。
・プロセスを標準化することにより、ある一定の品質を保つことを確実にし、顧客からの信頼を得ることで受注を拡大することで3年後に年間売り上げをN%アップさせる。
といった形にすると、より現場や経営層の動機付けにつながるのではないかと思います。
具体的にすればするほど責任も明確になるのでそうしたくないという人もいるかもしれませんが、少なくともプロセス改善を引っ張る人は、誰にどんなメリットをもたらすためにやっているのかということを忘れないようにすべきでしょう。
残念ながら今私は多くの部下を抱えているわけではないので、部下マネージメントに応用する場面はあまりないのですが、改善チームと現場とのコンフリクトの回避に使えるのではないかと期待しています。CMMI中国語版クイズ(解答編)
では、答えです。
1.段階表現
2.固有ゴール
3.共通プラクティス
4.測定と分析
5.成果物統合
6.テーラリングガイドライン
7.プロセス所有者
分かりましたでしょうか?
6番、7番あたりが分かった人はモデルの言葉に精通していて、想像力が豊かな人なのだと思います。