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第190号:めざせ!CMMIアソシエイト試験合格:英文の問題に備える

2020年01月24日

  • めざせ!CMMIアソシエイト試験合格:英文の問題に備える

    CMMI V2.0の公式セミナーであるFoundations of Capability(能力の基礎)やアップグレードトレーニングを受講すると、CMMIアソシエイト試験の受験の権利が得られます。試験に合格すると、CMMIアソシエイト資格を取得してアプレイザルチームメンバになる条件の1つをクリアすることができます。

    アソシエイト試験を受験した人の感想でもっとも多いのは、「問題が英文なのが大変だった」というものです。

    セミナーは公式日本語訳のモデルと講師による独自翻訳の教材にて受講することができますが、アソシエイト試験は2020年1月の現時点ではまだ日本語化されておらず、受験時は英文の問題を回答していくことになります。

    CMMIモデルの原文(英語)をあまり読まない方や英語に不慣れな方からすると、試験問題が英文なのはやはりハードルが高いと感じられるようで、「日本語版が出るまでは受講を見送ろうかなあ」という声も聞きます。

    しかし、アソシエイト試験の日本語化は近い将来行われる可能性はあるものの、残念ながらまだ具体的な予定がでておらず、いつになるかわかりません。所属組織によってはアプレイザルの実施時期にあわせて、まさに今受講しないといけない人もいるでしょう。また、なによりモデルの正確な意図はオリジナルの英文を読んで初めて分かることも多々あります。

    ここは腹をくくって、恐れずに英語の問題にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

    私も英語は元々苦手でしたが、CMMIモデルの英文を読んだり、何度もTOEIC試験を受験しているうちに、英文の試験に対するコツにようなものが見えてきました。
    今回は英文のアソシエイト試験に取り組むにあたってのコツをいくつかご紹介いたします。

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    アソシエイト試験は、全60問、制限時間180分、正答率80%(48問正解)で合格のオンライン上で受験する試験です。テキストやノートを見ながら受験することが可能ですので、受験時には、CMMI V2.0モデルや関連ガイド、トレーニング教材等を参照できる状態でのぞむことができます。

    以前のメルマガでも概要を紹介しておりますので、詳しくは下記のバックナンバーを参照ください。
    https://tinyurl.com/rzpcq6s

    試験の事前準備として、公式セミナーで触れるCMMI V2.0関連の主要なキーワードについては、日本語だけでなく英語もあわせて学習しておいたほうがいいでしょう。たとえば以下のような内容です。
    ・ビュー(View)
    ・区分(Category)
    ・能力領域(CA:Capability Area)
    ・プラクティス領域(PA:Practice Area)
    ・PAの意図(Intent)、価値(Value)
    ・プラクティス(Practice)
    ・アプレイザル(Appraisal)

    これらの各要素にはどのようなものが含まれるか、関連資料を読んで把握しておきましょう。読むだけではなかなか記憶に定着しないと思いますので、自分なりのまとめ資料を作成しておくのをオススメします。日英の記述を並べた一覧のファイルを作成しておけば、受験時に検索してキーワードを探すことができますし、その後、SEPGとして改善活動を進める際にも役立つことと思います。

    次に、試験問題の簡単な例題をもとに、実際の試験で英文の問題をどのように解いていくかご紹介します。 ※あくまで私個人の解法の例なのでご参考程度で。

    <例題>
    (問題文)
    What Practice Area contains the practice ”identify training needs”?
    (選択肢)
    a.Risk and Oppotunity Management (RSK)
    b.Managing Performance and Measurement (MPM)
    c.Monitoring and Control (MC)
    d.Organizational Training (OT)

    <解法例>
    1.選択肢を先に確認する

    アソシエイト試験は、TrueかFalseを答える二択問題、4つの選択肢から1つを答える四択問題、あてはまるものをすべて選択する複数選択問題のいずれかの形式で出題されます。どのタイプの問題かを判別して、答え方の目処をつけましょう。上記の例題は、四択問題になりますので、この中のどれか1つを選択すればよいことになります。

    2.問題文の最初の文言を確認し、何を聞かれているかを把握する

    TOEIC等の試験もそうですが、英語の問題は、質問文の先頭が答えるべきことを示していることが結構あります。上記の例なら、「What Practice Area」なので「プラクティス領域(PA)を答える問題なんだな」だとわかります。

    3.解答のヒントとなるキーワードを問題文中から探す

    上記の例は「PAを答える問題」なので、「何を元にPAを答えるのか」に関連するキーワードを問題文中から探します。
    ・「contains the pracitce」から、そのプラクティスを含むPAを答えること
    ・「identifiy training needs」から、「トレーニングニーズを特定する」プラクティスを含むPAを答えることということがわかります。
     
    この時点で解答が導ける問題も多々あるかと思います。この問題でしたら、d.Organizational Training(OT)が正解ですね。
     
    答えが思い浮かばない人は、手元の関連資料からキーワードを検索して答えを探していきましょう。
     
    4.問題文と選択肢の英文を読んでわからなければ翻訳する

    3までで解答が導けない場合、問題文を正確に読んで、何を答える問題か考えます。英文が解読できない場合は、翻訳サイトを駆使するとよいです。
     
    試験問題のページの他に、ブラウザで翻訳サイトのページも同時に開いておき、さっと翻訳できるようにしておきましょう。
     
    最近の翻訳サイトはだいぶ進化してかなり読みやすい翻訳結果を返してくれるようになりました。しかし、まだまだ専門用語は変な変換がされることがありますので、そこはうまく読み替えましょう。
     
    例えば、Google翻訳でPracitce Areaを単独で翻訳すると「プラクティス領域」ではなく「練習場」と訳されますし、Capability Areaは「能力領域」ではなく「機能エリア」と訳されます。
     
    上記の問題を翻訳すると、以下のように表示されました。
    What Practice Area contains the practice ”identify training needs”?
     ↓
    「トレーニングニーズを特定する」というプラクティスが含まれるプラクティスエリアはどれですか。
     
    おっ、これはかなり正確に訳されましたね。

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    以上、アソシエイト試験の英文の問題を解くコツのご紹介でした。皆様の受験に
    少しでも参考になれば幸いです。ご検討をお祈りします。