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第18号:要件開発プロセス領域

2005年09月22日

  • 要件開発プロセス領域

    衣替えの季節も近づいてきて、スーツを新調しようかなと思う人もいるかもしれませんね。多少高くても良い物を手に入れたいと思ったときに、失敗しないためにはどうすればよいのでしょうか?

    いきなり店に行っても本当に満足のいくものを手に入れるのは難しいでしょう。
    なぜなら最初の問題として、「良い」スーツに求められるものが人によって異なる可能性があることです。ある人は「高級ブランドのもの」が良いスーツでそれを着ていることを自慢できることが必要だと思うかもしれません。またある人は、「丈夫で長い間着られること」が必須かもしれません。また「デザインが変わっていて他には無いや素材を使っている」ことを重要視する場合もあるでしょう。
    従ってまずは「自分にとって必要な条件は何なのか」を明確にすることが必要となるでしょう。

    他に考えるべきこととして何があるでしょうか?例えばそのスーツを着るシチュエーションはどのような場合でしょうか?春夏、秋冬?営業で一日中外回りをする時?逆にほとんど屋内で過ごす?結婚式の二次会といった特別な時だけ着るもの?

    これらの要素からも色々と必要な条件が導き出されるはずです。他に重要なものとしては、「少なくともいつまでにそれが必要なのか」とか「予算は最大でいくらまで出せそうなのか」といったことでしょうか。

    皆さんがお客さんの場合、これぐらい考えておけば大分その後が進めやすくなるでしょう。これらは要件開発プロセス領域でいう「顧客要件」にあたります。要件開発が出来ている店であれば、皆さんがこういったことを決めていなくても上手く引き出してくれることでしょう。

    では「成果物要件」や「成果物構成要素の要件」とは何でしょう。「毎週洗濯しても大丈夫」という顧客要件があれば「ボタンは硬さが○○なもの」とか、「縫製は○キロの力を入れても大丈夫なもの」という形で決められるものとなるでしょう。この部分に関してはお客さんである皆さんは考えなくてもいいかもしれませんが、実際に作る側としてはどうしても必要となるでしょう。

    もう一つの固有ゴールに「要件を分析し妥当性を確認する」というものがあります。ここではそれで今までの「顧客要件」や「成果物要件」が本当にそれで大丈夫なのかを確認します。サンプルを作ってみて確かめたり、値段や納期、要件同士の矛盾を解決したりします。

    こう考えると何かを作るときに一番重要なのは、顧客が求めているのは何なのかをはっきさせることだということになると思います。しかし、自分で何を求めているのかが分かっていない顧客が多くいるので、その部分についてのプラクティスがモデルに含まれているのかもしれませんね。