CMMI V2.0 はすごいです。
いままでのCMMIはどちかというと、アプレイザル用に適した構造でした。
何ができていたらレベルいくつなのかと。成熟度レベルにプロセス領域が紐付いていました。
原因分析は組織の成熟度にかかわらず、どの組織でも実施されていると思いますが、CMMIではレベル5にならないと出てきません。
統合プロジェクト管理という名前だけ聞くと誤解しそうなプロセス領域がありました。
CMMIは連続表現と段階表現の2つの改善のアプローチがあるので、理論的には統合プロジェクト管理だけの能力度を向上させることもできますが、そんなことをする人はいないと思います。
CMMI V2.0ではモデルの構造が変わりました。
V1.3のときよりもプロセス改善に適したモデルになっています。改善の経路が示されているのです。
原因分析と解決の最初の段階は、以下のようになっています。
レベル1
・選択された結果の原因を特定し対処する。
たったこれだけです。最初の段階はこれだけですが、だんだんと進化していきます。
レベル2
・分析のために実施結果を選択する。
・実施結果の原因を分析し対処する。
次のレベルでは、組織のプロセスに対応します。
レベル3
・組織のプロセスに従うことにより、選択した実施結果の根本原因を決定する。
・特定された根本原因に対処するための処置を提案する。
・選択された処置提案を実装する。
・根本原因分析と解決のデータを記録する。
・効果的であると判明した変更の改善提案を提出する。
その次は、統計的な技法を使用します。
レベル4
・統計的およびその他の定量的技法を使用して、選択された実施結果の根本原因分析を実施する。
・統計的およびその他の定量的技法を使用して、実装された処置がプロセス実績に及ぼす影響を評価する。
一番上の段階では、統計的な技法を使用して、組織に展開します。
レベル5
・統計的およびその他の定量的技法を使用して、他のソリューションやプロセスを評価して、解決策をより広範囲に適用すべきかどうかを判断する。
このように、改善の経路が示されています。すでに実施している組織にとっては、レベル1は補助輪付きの自転車のようでしょう。
ですが、だんだんと進化していきます。
完全なモデルは有料ですが、プラクティスは無料で公開されていますので、試しに見てください。
CMMI V2.0 Quick Reference Guide(クイックリファレンス)
https://tinyurl.com/y8baulgb
第179号:すごいぞ!!!! V2.0!!!!
2019年02月25日
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すごいぞ!!!! V2.0!!!!