2026年6月に米国ワシントンDCで開催されたCapability Creates 2026カンファレンスと、BAIMコースに参加してきました。
今回は6月23~24日の2日間のカンファレンスの前後で、22日に新規セミナーであるBAIMコースが、25日にリードアプレイザ向けのAAIMコースが開催されました。
そのため、例年以上に多くのCMMI関係者が一堂に会し、CMMIの現在や未来についての様々な発表や熱い話し合いが行われました。
さて、今回のカンファレンスの目玉はなんといっても「CMMI AIM」です。
※CMMI AIM: CMMI Artificial Intelligence Maturity(CMMI AI成熟度)
AIMに関してはここ最近のメルマガでもお伝えしておりますので、当メルマガ読者の方にはご存知の内容もあるかと思いますが、改めて整理をかねてご紹介していきます。
今回ご紹介するのは以下の3点です。
・CMMI V4.0(AIM)のリリースと販売開始
・新オンラインモデルビュアーと今後の日本語翻訳版
・BAIM(Building AI Maturity)コース
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●CMMI V4.0(AIM)のリリースと販売開始
CMMIの最新バージョンであるCMMI V4.0は、2026年5月にリリースされたと先月のメルマガでお伝えしました。
以前のV3.0のモデルビュアーまたはe-readerをお持ちの方であれば、お手元のダッシュボードですでにV4.0のモデルビュアーが利用可能になっていますので、該当する方は確認してみてください。
当初はV3.1というバージョン番号で開発が進められておりましたが、AIに関する大幅な改定が行われたためか、V4.0というメジャーバージョンアップとしてリリースされました。実際の製品名称は「CMMI AIM」となっています。
カンファレンスでは、CMMI AIMの販売開始が正式告知され、AIMの概要説明や、AIM開発時のパイロット事例紹介などが行われました。
2026年6月23日からCMMI InstituteのホームページよりCMMI AIMの購入が可能となっています。
https://cmmiinstitute.com/products/cmmi/cmmi-model-viewer
CMMI AIMの個人ライセンスは、AIコンテンツを含まない通常版と、AIコンテンツをフルで利用できるPlus版の2つの購入形態があります。
現在の価格は通常版は$150、Plus版は$225です。以前のモデルビュアー版は$250でしたので、従来より価格が抑えられています。
ほかに、組織でまとめ買いをする場合のエンタープライズライセンスという販売形態があります。
10人ライセンスの場合は通常版が$1600、Plus版が$2400です。組織内で自由にライセンスの再割当てが可能になるオプションがあるためか、個人ライセンスを人数分買うよりやや割高となっています。用途や利用形態に応じて購入方法をご検討いただくとよいでしょう。
Plus版では、AIに関するコンテキスト固有の情報や、関連ISO規格とのマッピング表であるクロスウォークが参照可能になります。
モデル内の約50%のプラクティスにAIのガイドが追記された形ですので、AIの利用や開発を行う組織にとって大いに役立つ情報になることでしょう。
興味を持った方は、Plus版を購入するか、もしくは後述のBAIMコースの受講をご検討ください。
●新オンラインモデルビュアーと今後の日本語翻訳版
CMMI V4.0リリースにあわせて、モデルビュアーもリニューアルされました。
新しいモデルビュアーはユーザーインタフェースが刷新され、今回のカンファレンスではその新機能がデモで紹介されました。
私も実際に触ってみて感じた改善点をご紹介します。
・フルオフラインアクセス機能が実装され、かなり高速にオフラインでも参照可能な環境に切り替えられます。
・用語集へのアクセスやページ移動がとてもしやすくなりました。
・自分でカスタマイズビューを作成し、保存することができるようになりました。
・パンくずリストの欄が追加され、各ページ遷移がしやすくなりました。
・インラインサーチ機能で、検索結果へアクセスしやすくなりました。
試験の時の検索のときにも大活躍するはずです。
・サイドバー表示のオンオフ切り替えがしやすくなりました。スマホやノートPCなどの小さい画面利用時に助かります。
一言で表すと、モデル内の見たい情報に即座にアクセス可能なツールに生まれ変わりました。
昨年、モデルがPDFからe-reader形式に変更になり、操作性の違いにとまどった方も多かったと思います。
新しいモデルビュアーは、おそらく多くの方が納得いく操作感になったのではないでしょうか。
ただ、モデルビュアーは現在英語版しかなく、日本語版はV3.0のe-readerしかありませんので、今後日本語版がどうなるか気になる方もいらっしゃるでしょう。
現在CMMI Instituteは、各種CMMIコンテンツの翻訳作業を水面下で進めております。
その一環で、セミナー教材の日本語開発が進められており、国内有識者でのレビューが完了して近々リリースされる見込みです。
CMMI AIMモデルも日本語版が用意される見込みです。
元々はV3.0日本語版e-readerが8月下旬頃に廃止になり、その後AIMの日本語版モデルビュアーが利用可能になるという予定が告知されていましたが、まだAIMの日本語版は開発の真っ最中のようですので、リリースはもう少し後になるかもしれません。
期待してリリースを待ちましょう!
●BAIM(Building AI Maturity)コース
CMMI AIMを学ぶ一般ユーザー向けのCMMI Instituteの公式トレーニングであるBAIMコースが、今回米国で初開催されましたので参加してきました。
個人的には久々の英語でのセミナー参加で緊張しましたが、現地では日本人4人が同じグループで演習を行うことができまして、受講しやすかったです。現地で一緒に参加した皆様、ありがとうございました!
どのようなコースなのか概要をご紹介します。
・コース受講の前提条件
BOC(Building Organizational Capability)コースを受講してPractitioner試験に合格していることが必要です。
これは、AIMビューにてアプレイザルを実施する場合、適用ドメインとしてセキュリティ、データが必須となり、加えて開発またはサービスのどちらかの適用が必要と複数ドメインが関係するためです。
・コーストピック
コースでは、AIコンセプト、データ品質、責任ある倫理的なAI、AIの管理、AIM試験準備などのトピックを学びます。
AIの主要概念や重要な用語、AIシステムの開発や利用時の倫理面を含めた注意や管理方法などを、CMMIのプラクティス領域を絡めながら学習していきます。
・コース事前準備
BAIMコースを受講すると、コース教材のほか、CMMI AIMモデルのPlus版が3週間前から利用可能になります。
コースの特徴として、事前にAI用語を学ぶ宿題とEラーニングをこなすことが必要です。
Eラーニングは結構凝った作りでわかりやすかったです。
AI用語は一般に馴染みのあるものやそうでないもの、CMMI AIMを学ぶうえで重要な独自の用語などもあり、すでにAIに習熟している方でも勉強になると思います。
・受講後の資格試験
修了後、受講者はAIM Practitioner試験が受験可能となります。
試験はオンラインで受験可、オープンブック形式、60問を2.5時間と、CMMI Associate試験と同様の形態です。
こちらも機会があれば今後のメルマガでご紹介したいと思います。
というわけで、コースは1日のみですが、事前での自己学習や事後の試験勉強を含めると、実質3日間くらいの学習体験となりました。
BAIMコースは、当面はCMMI Institute主導で海外講師による英語での開催のみになる見込みです。
今後利用者が増えてきた場合、日本国内のパートナー主導のコース開催も可能になるかもしれませんので、弊社がコース提供できるようになった際はまたご案内いたします。
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AIへの対応は、今後のソフトウェア開発組織やその他の様々な組織にとっても避けて通れないテーマになりつつあります。
今回ご紹介したCMMI AIMやBAIMコースが、その第一歩として皆様の参考になれば幸いです。
来年のCMMIカンファレンスは、2027年5月5~7日にイリノイ州シカゴでISACAカンファレンスとして開催予定とのことです。
ご興味のある方は参加をご検討ください。
第268号:Capability Creates 2026とBAIMコースレポート
2026年07月24日
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Capability Creates 2026とBAIMコースレポート
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『5分でできる! ソフトウエア開発プロジェクトCMMI セルフチェック』
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