製品・ソリューション

第78号:プロセス改善ストーリー:ある新米SEPGの1日(改善計画を作る)

2010年9月24日発行

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━┓
┃月刊 銀ノ弾丸★ディスパッチャー      ┏┛Optimizing     ┃
┃≪≪プロセス改善のためのCMMI活用≫≫   ┏┛Quantitatively Managed┃
┃                    ┏┛Defined         ┃
┃発行:(株)大和コンピューター     ┏┛Managed          ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━┛
生中のサイズが年々小さくなっていってる気がする。
              (PP SP 1.7 マイルストーンレビューを実施する)

CONTENTS
■プロセス改善ストーリー:ある新米SEPGの1日(改善計画を作る)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ピーアール
────────────────────────────────────
SEI公認 CMMIレベル2コース『CMMI Level 2 for Practitioners』
メルマガ読者割引あります。申込時にその旨お伝えください。

日程:2010年11月24日(水)~26日(金)の3日間
場所:大和コンピューター 東京本部
  (地下鉄浅草線「高輪台」下車 A2出口よりすぐ) 
http://www.daiwa-computer.co.jp/jp/seminar/cmmi2.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ピーアール
────────────────────────────────────
C┃M┃M┃I┃ 入┃門┃コ┃ー┃ス┃           主催:大和コンピューター
━┛━┛━┛━┛ ━┛━┛━┛━┛━┛
┌──────┐ SEI公認 Introduction to CMMI v1.2 コース
│☆申込受付中│   ○東京開催:
└──────┘    2010年10月20日(水)~22日(金)の3日間
            2010年12月15日(水)~17日(金)の3日間
       メルマガ読者割引あります。申込時にその旨お伝えください。
▼詳細はこちら→ http://www.daiwa-computer.co.jp/jp/seminar/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ピーアール
────────────────────────────────────
大和コンピューターは、CMMI 開発元である SEI とのパートナー契約の下、SEI 
公認の CMMI コースや、CMMI の成熟度レベルを判定する評定手法 SCAMPI によ
るアプレイザル等のサービスをご提供しております。

▼サービス事例
・組織のメンバにCMMIの概要を伝える、トレーニングコース
・現在のプロセスの改善の機会を明らかにする、ギャップ分析
・改善の機会に対する改善策の検討の参加
・標準プロセスや各種テンプレートの作成活動に対する支援
・御社にインストラクタを派遣して実施するSEI公認CMMI入門コース

皆様のニーズに柔軟に対応しておりますので、まずはお気軽に下記までご連絡下
さい。
cmminfo@daiwa-computer.co.jp

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■プロセス改善ストーリー:ある新米SEPGの1日(改善計画を作る)
────────────────────────────────────
プロセス改善ストーリーの第4回です。今回もいつものように、改善活動で悩む
ポイントなどを、初心者向け解説本でよく見かける会話形式の文章で解説してい
きます。

<前回までのあらすじ>
舞台は中堅ソフトウェアベンダの株式会社フジコソフト。新たに改善グループに
配属されSEPGとして活動していくことになった野比は、同グループの骨川、源、
そしてリードアプレイザの資格を持つ外部のコンサルタントである土良とともに
CMMIをベースにしたプロセス改善活動を進めていくことになった。
 ※過去のお話の詳細と登場人物紹介はバックナンバーを参照下さい↓
http://www.daiwa-computer.co.jp/jp/consulting/mailmagazine/index.html

さて、本日はプロセス改善計画について検討しているようです。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
○プロセス改善計画とプロセス対応計画
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
土「ここまで改善活動を進めてきましたが、プロセス改善計画をちゃんと
  作成していませんでしたので、そろそろ作成しましょう」

野「あのう、土良さん、すみません、プロセス改善計画とは何でしょうか?
  これまでの活動で、課題一覧にギャップ分析の弱みに対する改善策を特定し
  て、そのアクションプランとして、担当者やスケジュールを決めてきました
  が、それとは違うものですか?」

土「たしかにそのアクションプランも必要ですが、それだけだとプロセス改善計
  画としては不足です。
  プロセス改善計画とは、改善の目標や、活動全体のスコープやスケジュール、
  誰がどんな役割をしていくのかの責任や体制など、改善活動全体を計画した
  ものです。それがないと、活動を通して何を達成したいか、現在どこまで進
  んでいるべきなのかといったことが分かりませんので、活動を見える化する
  ためにも必要です」

野「なるほど。これはCMMIの何かのプラクティスに該当するのでしょうか?」

土「ええ、プロセス改善計画は、組織プロセス重視(OPF)のGP2.2『組織プロセス
  重視プロセスの計画』に該当します。課題一覧で整理されているアクション
  プランは別のプラクティスで、OPF SP2.1の『プロセス対応計画』に該当し
  ます。
  
  OPFは成熟度レベル3に含まれるプロセス領域です。御社はレベル2を目標に
  活動を進められていますが、その場合でもSEPGが管理していく基盤としてプ
  ロセス改善計画は作成しましょう」
  
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
○プロセス改善計画には何を書くか
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
野「土良さん、プロセス改善計画にはどんなことを記述すべきでしょうか?
  また何かいい秘密道具・・・じゃなくてサンプルはないですか?」

土「そうですねえ、野比さん。では・・」

と言って土良は、自分のノートPC内のあるファイルをプロジェクタに映した。

土「プロセス改善計画のサンプルです。例えばこんな感じです」

そこには、プロセスニーズと目標、WBS、スケジュール、進捗管理計画、体制、
責任・権限、構成管理計画、データ管理計画、トレーニング計画、リスク管理計
画といった項目が書かれていた。

野「なるほど。こういった項目を書くのですね。
  なんとなく、プロジェクトの計画と記述する要素は似てますね」

土「改善活動も、目標とスコープを決めて実施していくならば、1つのプロジェ
  クトと言えますからね。誰がいつ何をどのように行って何を達成するか、と
  いう切り口で計画していく点では一緒ですよ」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
○改善の目標設定の注意点
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
野「骨川さん、改善計画の『プロセスニーズと目標』には、私たちの場合は何を
  書くべきでしょうか?」

骨「そりゃあ野比くん、決まってるじゃないか。
  目標は『CMMIレベル2の取得』だよ」

源「え? CMMIのレベルを目標にしていいのかしら?
  それは良くないと聞いたことがあります」

土「そうですね、改善の目標として『CMMIのレベル達成』というのを設定しがち
  なのですが、CMMIに取り組むのはあくまで手段であって、レベル達成は真の
  目的ではないはずです。達成したいことはもっと別のことですよね。

  このCMMI活動を始めるきっかけとなったことは何ですか?
  何を、より良くしたいのですか?」

骨「活動のきっかけと、良くしたいことですか・・・。
  そもそもこの改善活動を始めるきっかけとなったのは、昨年の業績不振です。
  受注が減ったのは不景気のせいもありますが、社内で問題プロジェクトが勃
  発して、手戻りが増えてコストはかさみ、さらに火消しに要員を投入してい
  るから、新規案件も受注できない状態が続きました。品質もコストも問題で
  すが、何より、自分達がどのように仕事をすべきかのプロセスがはっきりし
  てないのが問題、という声が多かったですね」

野「ということは、組織のプロセスを定義することが目標・・?」

骨「いや、ちょっと違うな。ただ、プロセスが出来れば良いってわけでもないし
  ・・。CMMIはその参考として使いたいわけなんだよ」

源「では、こういうことかしら?
  『CMMIのレベル達成をする過程で、社内のプロセスをより良いものにして、
   失敗プロジェクトを減らすこと』」

骨「うん、そして、『顧客の信頼を得て、受注を増やすこと』。
  それだ! それが目標だよ」

土「なんとか目標が見えたようですね。
  では、目標はプロセス改善計画にきちんと明記しておきましょう。
  そうすることで、いつでもそこに立ち返ることができます。
  
  それから大事なことですが、改善計画は目標を含めて、この活動のスポンサー
  から承認を得て下さい。トップのコミットメントを獲得して活動を支援して
  もらうことが活動の推進力になります」

骨「わかりました」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
<野比のノビノビ日記 ~今日のまとめ~>
今日の改善計画の話はためになったなー。なぜこのプロセス改善をやってるのか
がよく分かったし。でも、改善計画って本当は、活動を始める前に作らないとい
けないんじゃないかな。タイムマシンで昔に戻れればなあ・・。

さて、今日の話をまとめよう。
・プロセス改善計画は、SEPGが改善活動全体の管理基盤として使用するために作
 成する計画。プロセス対応計画、改善策ごとの管理基盤として作成するアクシ
 ョンプラン。
・プロセス改善計画には、改善活動の目標やスコープ、全体のスケジュールなど
 を計画する。計画は、スポンサーからのコミットメントを獲得すること。
・CMMIのレベル達成は目標達成のための手段であり、真の改善の目標は、活動を
 通してより良くしたいと思っていること。

                                (大久保)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
次号は10月25日配信予定です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(R)CMMおよびCMMIは、カーネギーメロン大学により米国特許商標局に登録されて
います。
(SM)SCAMPIおよびSEI、SEPG、IDEALは、カーネギーメロン大学のサービスマーク
です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

人気のある記事

購読はこちらから

CMMI®を実装していくために役立つ情報、CMMI関連のニュースやイベント情報、イベントレポートなどを無料でお届けいたします。また、ソフトウェアプロセス改善についての意見交換の場としても活用していきたいと思っております。
配信は月1回(25日頃)を原則といたします。

まぐまぐ!による配信

読者購読規約

大和コンピューターによる配信 メールアドレスを入力してボタンを押すと登録・解除できます。
個人情報の取り扱いに同意して

個人情報の取り扱い

会社の名称
株式会社大和コンピューター
個人情報保護管理者(若しくはその代理人)の氏名又は職名、所属及び連絡先
個人情報保護管理者代理人
職 名:メルマガ担当
所 属:コンサルティング部
E-mail:cmmnet@daiwa-computer.co.jp
利用目的
メールマガジンの配信
個人情報を第三者に提供する予定
個人情報の取扱いの委託を行う予定
下記の求めに応じる問合せ窓口
・開示対象個人情報の利用目的の通知
・開示対象個人情報の開示
・開示対象個人情報の訂正、追加又は削除
・開示対象個人情報の利用又は提供の拒否権
受付窓口
メルマガ担当
E-mail:cmmnet@daiwa-computer.co.jp
・受付窓口までE-mailにてご請求下さい。その際、住所、氏名、電話番号を明示して下さい。
・手続きにあたり、本人または代理人確認のために、運転免許書のコピー、健康保険証のコピー、パスポートのコピー等の確認証書1部をご郵送いただくことがございます。なお、その際、代理人の場合は、代理人を証明する委任状の提出も含めてお願いいたします。
・開示等の求めに伴い取得した個人情報は、その対応に必要な範囲でのみ取り扱うものとします。
本人が個人情報を与えることの任意性
任意
当該情報を与えなかった場合に本人に生じる結果
メールが届きません。
本人が容易に認識できない方法による個人情報の取得

お問い合わせ

Copyright® DAIWA COMPUTER CO.,LTD. All Rights Reserved.

JASDAC証券コード:3816 CMMI Institute Partner CMMI V2.0 成熟度レベル5 ISO認証取得 プライバシーマーク付与認定取得