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第77号:もし初心者SEPGがはじめて標準プロセス作成にとりくんだら

2010年8月25日発行

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┃月刊 銀ノ弾丸★ディスパッチャー      ┏┛Optimizing     ┃
┃≪≪プロセス改善のためのCMMI活用≫≫   ┏┛Quantitatively Managed┃
┃                    ┏┛Defined         ┃
┃発行:(株)大和コンピューター     ┏┛Managed          ┃
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CONTENTS
■もし初心者SEPGがはじめて標準プロセス作成にとりくんだら


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■ピーアール
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C┃M┃M┃I┃ 入┃門┃コ┃ー┃ス┃           主催:大和コンピューター
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┌──────┐ SEI公認 Introduction to CMMI v1.2 コース
│☆申込受付中│   ○東京開催:
└──────┘    2010年 9月 1日(水)~ 3日(金)の3日間
            2010年10月20日(水)~22日(金)の3日間
            2010年12月15日(水)~17日(金)の3日間
       メルマガ読者割引あります。申込時にその旨お伝えください。
▼詳細はこちら→ http://www.daiwa-computer.co.jp/jp/seminar/index.html
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■ピーアール
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大和コンピューターは、CMMI 開発元である SEI とのパートナー契約の下、SEI 
公認の CMMI コースや、CMMI の成熟度レベルを判定する評定手法 SCAMPI によ
るアプレイザル等のサービスをご提供しております。

▼サービス事例
・組織のメンバにCMMIの概要を伝える、トレーニングコース
・現在のプロセスの改善の機会を明らかにする、ギャップ分析
・改善の機会に対する改善策の検討の参加
・標準プロセスや各種テンプレートの作成活動に対する支援
・御社にインストラクタを派遣して実施するSEI公認CMMI入門コース

皆様のニーズに柔軟に対応しておりますので、まずはお気軽に下記までご連絡下
さい。
cmminfo@daiwa-computer.co.jp

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■もし初心者SEPGがはじめて標準プロセス作成にとりくんだら
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★プロローグ
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川上がSEPGになったのは入社4年目半ば、夏休み直前のことだった。

それは突然のことだった。ほんの少し前まで、川上はまさか自分がSEPGになると
は思っていなかった。それまでは、野球部のマネージャーだったこともあるただ
の女子社員にすぎなかった。SEPGとは縁もゆかりもなかった。

ところが、思いもよらぬ事情からSEPGのメンバとなった。SEPGになった川上には、
一つの目標があった。それは、標準プロセスを作成するということだった。彼女
はそのためにSEPGになったのだ。それは夢などというあやふやなものではなかっ
た。ただの仕事であった。

どうしたら標準プロセスを作成できるか、具体的なアイデアがあるわけではなかっ
た。しかし川上は、それを全く気にしていなかった。なんとかなると単純に考え
ていた。彼女にはそういうところがあった。考えるより先に、まず行動するのだ。

………………………………………………………………………………………………
★第1章 川上は標準プロセス作成に取り組んだ
………………………………………………………………………………………………
はじめまして、川上と申します。私は入社4年目のSEです。私はある日突然、
SEPGのメンバーに加わることになりました。今回は、その経験をもとにメルマガ
を執筆させていただきます。

一般的にSEPGの改善活動では、ギャップ分析を行い、弱みに基づいたアクション
プランを作成した後、組織の標準プロセスやプロセス資産の作成や修正に取り掛
かると思います。私が携わることとなった改善活動では、既にアクションプラン
の作成まで完了しており、そのため、私はいきなり最初から「標準プロセスの作
成」という大仕事に取り組むこととなりました。

私はひとまず作業をスタートさせましたが、何から始めたら良いのか、何を考え
なければならないのか分からず、悩む日々が続きました。しかしそんな状態だっ
た私でも、ポイントを押さえることで、何とか標準プロセスを作成することがで
きたのです。

そこで今回は、そのポイントをいくつかご紹介したいと思います。

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ポイント1.専門家のトレーニングを受ける
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何から始めたらいいのか分からなかった私はまず、専門家であるベテランSEPGの
方からトレーニングを受けました。ベテランSEPGからは、標準プロセスはどうい
う内容を含むべきか、どう書くべきか、何を参考にしたら良いか、などを教えて
頂きました。そのおかげで何とか作業の方向性を見い出すことができました。

私はCMMIの入門コースも受講しましたし、アプレイザルの参加経験もあります。
アプレイザルでも、組織プロセス重視(OPF)や組織プロセス定義(OPD)のトレーニ
ングのエビデンスとして、CMMI入門コースの受講記録をよく見かけます。しかし
SEPGとして作業するためには、それらの知識や経験に加えて、ISO、業務知識、
豊富なSEPG経験など、多角的な知識や経験を必要とすることが分かりました。

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ポイント2.プロセスの構造を段階的に決める
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標準プロセスはいろいろな要素を含みます。CMMIのレベル3を網羅する標準プロ
セスでしたら、計画策定や進捗管理などのプロジェクト管理、設計や開発などの
エンジニアリング、品質保証や構成管理などの支援、組織の改善活動やトレーニ
ングなどのプロセス管理、そして各プロセスの組織方針など、多岐にわたります。
どの要素をどう組み合わせていくかを考えずにいきなり細部を作成し始めてもす
ぐに行き詰ってしまい、また、全体的な整合性も取ることができません。

そこで、
まず、(1)標準プロセスの種類や構造などの全体構造を決め、
次に、(2)その内部構造を決める段取りで進めました。

そうすることにより、全体像を把握し、以降の作業で大きく間違った方向へ進ん
でしまうことを防ぐことができました。

例えばこんな感じです。
 (1) 標準プロセスの全体構造を決める
   作成する標準プロセスの種類や構造などの大枠を決めます。
   私の場合は、ギャップ分析の結果、業務の流れを踏まえた上で、関連する
   CMMIのプロセス領域と対応させて決めていきました。

  例)標準プロセスの集合
      ├─プロセスの組織方針
      ├─プロジェクト管理プロセス
      ├─エンジニアリングプロセス
      :
      └─組織管理プロセス

 (2) 標準プロセスの内部構造を決める
   標準プロセスは、様々なプロセス要素によって構成されています。それら
   は、サブプロセス、アクティビティ、タスクといった言い方をします。
   私の場合は、内部構造としてプロセスに含まれるサブプロセスを定義し、
   さらにその中の要素を分解していきました。

  例)プロジェクト管理プロセス
      ├─[サブプロセス1]プロジェクト計画プロセス
      │   ├─見積作成
      │   ├─プロジェクト計画策定
      │   └─計画レビュー
      └─[サブプロセス2]プロジェクト管理プロセス
          ├─進捗管理
          ├─リスク管理
            :

   また、標準プロセスの章立てとして、以下のような項目を盛り込むと、プ
   ロセスがどのように使われるかがより明確にできます。

  例)章立ての例
    目的、所有者、インプット、アウトプット、開始・終了基準、
    手順、使用ツール、関連プロセス、テーラリングガイド、尺度

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ポイント3.プロセスの関連図を描く
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プロセスの関連図を描くことで、プロセス要素間の関係や仕事の流れを視覚的に
表現することができます。そのため、標準プロセスの利用者がこの関連図を見る
ことで、仕事の流れをイメージしやすくなることが期待できます。

また利用者だけでなく、SEPG側にもメリットがあります。SEPG側のメリットとし
ては、「矛盾や漏れを見つけやすくなる」ことが挙げられます。私も実際、プロ
セス関連図を描くことで、標準プロセス同士の関連性が矛盾していることや、プ
ロセス要素の漏れが発生していることなどに気付くことができました。

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ポイント4.レビューする
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標準プロセスを書き終えたら、レビューをします。

当然セルフレビューも行いましたが、見落としをしないために専門家のレビュー
も行うべきです。今回は、トレーニングを行って頂いたベテランSEPGの方にレビ
ューに参加頂き、関連するCMMIのプラクティスの網羅性確認や、プロセス同士の
矛盾点を洗い出して頂きました。そのおかげで、より精度の高い標準プロセスを
作成することができました。


今回のご紹介は以上です。実際の作業では、プロジェクトが利用するテンプレー
トなどのプロセス資産もあわせて考えていきましたが、今回のポイント紹介では
標準プロセスの説明だけに的を絞りました。一人でも多くの、標準プロセス作り
で悩んでいらっしゃる方の参考になれば、たいへん幸いです。
                                 (川上)
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次号は9月24日配信予定です。

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(R)CMMおよびCMMIは、カーネギーメロン大学により米国特許商標局に登録されて
います。
(SM)SCAMPIおよびSEI、SEPG、IDEALは、カーネギーメロン大学のサービスマーク
です。
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