製品・ソリューション

第168号:「プロジェクトの5割は失敗する」から改善のアイデアを考える

2018年3月23日発行

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┃月刊 銀ノ弾丸★ディスパッチャー      ┏┛Optimizing     ┃
┃≪≪プロセス改善のためのCMMI活用≫≫   ┏┛Quantitatively Managed┃
┃                    ┏┛Defined         ┃
┃発行:(株)大和コンピューター     ┏┛Managed          ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━┛
社内のイベントで取締役の方々と同じテーブルのときがあった。ひとりの社外取
締役が「高槻にも聖地があるんですね。知っていましたか?」と他の取締役に話
しかけた。残念ながら誰も知らなかったが、うっうー、この人は仲間かも~。
「ハイ、ターッチ!」って言ってみたいかなーって。
                     (IPM SP 1.6 チーム群を確立する)

CONTENTS
■CMMI Development V2.0のリリース日が2018年3月28日に決定
■「プロジェクトの5割は失敗する」から改善のアイデアを考える


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■ピーアール
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『CMMI入門コース v1.3』
システム・ソフトウェアエンジニアリングの管理者、エンジニア、アプレイザル
チームメンバ、プロセス改善担当者等の方々にCMMIの基礎となるコンセプトをご
紹介する3日間のコースです。このコースでは、『開発のためのCMMI』を使用し
て組織の製品開発の有効性、効率性、品質を向上させる方法を学びます。
2018年 5月21日(月)~23日(水)の3日間
メルマガ読者割引あります。申込時にその旨お伝えください。
https://www.daiwa-computer.co.jp/jp/consulting/seminar/introv1_3
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■ピーアール
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『ソフトウェア品質保証(SQA)コース』 2018年 6月14日(木)
講義と演習を通して、効果的なSQAの実施方法が学べます。
メルマガ読者割引あります。申込時にその旨お伝えください。
https://www.daiwa-computer.co.jp/jp/consulting/seminar/sqa
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■ピーアール
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大和コンピューターは、CMMI研究所とのパートナ契約の下、公認のCMMIコースや、
CMMIの成熟度レベルを判定する評定手法SCAMPIによるアプレイザル等のサービス
をご提供しております。

▼サービス事例
・組織のメンバにCMMIの概要を伝える、トレーニングコース
・現在のプロセスの改善の機会を明らかにする、ギャップ分析
・改善の機会に対する改善策の検討の参加
・標準プロセスや各種テンプレートの作成活動に対する支援
・御社にインストラクタを派遣して実施するCMMI研究所公認CMMI入門コース

皆様のニーズに柔軟に対応しておりますので、まずはお気軽に下記までご連絡下
さい。
https://www.daiwa-computer.co.jp/jp/consulting/inquiries
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■CMMI Development V2.0のリリース日が2018年3月28日に決定
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CMMI Development V2.0が2018年3月28日にリリースするとの告知がCMMI研究所よ
りありました。

いよいよ来週には新しいCMMIモデルを見ることができます。楽しみに待ちましょ
う。

また、CMMI V2.0に関するFAQサイトが一般向けに公開されています。

V2.0の一般情報、V1.3との違い、必要なトレーニング、アプレイザルの準備、用
語の変更点などがシンプルにまとめて紹介されていますので、気になる方は下記
を参照してみてください。
https://cmmiinstitute.zendesk.com/hc/en-us/categories/115002163747-CMMI-V2-0
                                (大久保)
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■「プロジェクトの5割は失敗する」から改善のアイデアを考える
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日経コンピュータの2018年3月1日号に掲載されていたITプロジェクト実態調査の
記事は皆さんご覧になりましたか?

記事によると、調査対象の約1700件のシステム開発プロジェクトのうち、成功す
るのは52.8%とのことで、約半数のプロジェクトは失敗するという、なかなかイ
ンパクトのある結果となっていました。

今回の調査では、スケジュール、コスト、満足度の3つの評価軸を用い、3条件の
すべてを満たすものを成功と定義しており、個々の軸ではそれぞれ7割程度は達
成しているものの、3条件すべてを達成できてたのは5割程度にとどまったようで
す。

これだけ各企業にプロジェクトマネジメントやプロセス改善が広まり、開発がし
やすい環境が整ってきているのにも関わらず、いまだに5割も失敗するのは、そ
の分、プロジェクトの短期化や低コスト化、技術の進歩による開発の高度化など
が進み、ますますプロジェクトを成功させるのは難しくなってきているのかなと、
あらためて感じました。

とはいえ失敗が多いということは、その改善の機会も多く存在している、とも言
えます。

当メルマガの読者の方々は、ふだん何らかの改善活動に関与する機会をお持ちの
方も多いかと思いますので、身の回りの活動を活性化させるきっかけとして、こ
の記事を活用されてはいかがでしょうか。私もいくつかアイデアを考えてみまし
たので、ご紹介します。

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●プロセス改善開始の動機づけに
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「ウチの組織は特に問題なんて起きてないんだからプロセス改善なんていらない
よ」という声をたまに聞きます。

プロセス改善は組織内で起こっている問題や課題をきっかけに開始されることが
多いと思いますので、たしかに何も問題がないと、開始する動機に乏しいです。

組織の改善活動全体をリードしていく立場の人からすると、こういう活動を始め
る意識の低い人にどのように火を付けたら良いか、悩ましく感じてることが多い
ようです。

そんな人にこの記事を紹介し、「世の中のプロジェクトの5割は失敗する。今は
うまくいってても、いつ失敗しないとも限らない。QCDや満足度すべて大丈夫か。
大丈夫なら、より成熟した組織を目指して成功率を向上させる改善を行っていき
ませんか?」といった感じでハッパをかけます。

これは「恐怖アピール」という相手の恐怖感情や危機意識に訴えかける説得技法
の一つですが、その材料にこの調査結果は使えると思います。

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●リスク管理の重要性を伝えるきっかけとして
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記事中の「成否を左右するプロジェクトの取り組みランキング」によると、最も
成功に寄与する取り組みは「プロジェクトが予定通りに進捗しない場合の対策な
どを事前に用意」、すなわちリスクの事前対策だそうです。

実際、調査対象プロジェクトの中でも、リスク事前対策を行っているのは5割程
度にとどまっているとのこと。

CMMIにも『リスク管理(RSKM)』のプロセス領域がありますので、導入している組
織では何らかのリスク管理を行っているはずですが、うまく実施できてないケー
スも散見されます。例えば、アプレイザルなどでリスク管理の実施状況をお聞き
すると、リスクの特定が適切に出来ていなかったり、リスクの事前対策が立てら
れていなかったりすることが、リスク管理を重要視していないプロジェクトでよ
く見られます。

やはりここでも、「リスク管理をしっかり行わないと失敗の可能性が高まる」と
関係者にリスク管理の重要性を説いて、意識付けしていくのにこの調査結果が役
立つのではないかと思います。

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●プロセス品質保証の実施対象選定基準の参考に
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「CMMIの『プロセスと成果物の品質保証(PPQA)』をもとに、組織内にプロセス品
質保証の仕組みを導入してチェック活動を始めたが、プロジェクト数が多く、担
当者も不足しているので、より効果の高いプロジェクトに対象を絞りたい。対象
案件選定の基準として使えるものはないか」という質問をいただくことがありま
す。

例えば、プロジェクトの規模や難易度、体制、リスク度合いなどが選定基準のよ
くある例として考えられると思いますが、プロセス品質保証を「プロジェクトの
成功に貢献するためのチェック活動」と捉えるなら、この調査結果でスケジュー
ル、コスト、満足度が未達成となった原因に着目すると、成功に貢献する可能性
の高い基準が見えてきそうです。

調査結果によると、各評価軸の未達成の原因1~3位は以下となっていました。

・スケジュール遅延:仕様変更が相次いだ、見積りの甘さ、想定外の問題発生
・コスト超過   :追加の開発作業発生、追加の設計作業発生、見積りの甘さ
・不満足     :要件定義が不十分、企画が不十分、テストや移行が不十分

全体的には、上流工程で問題があった場合に、仕様変更や想定外の問題が発生し、
遅延やコスト超過、不満足を引き起こす傾向があるようです。

なのでプロジェクトを失敗させないためには、

・企画や要件定義が曖昧であり、見積りに不確かな要素があり、仕様変更や追加
 開発、想定外の問題が発生しそうなリスクがある
・企画や要件定義を適切に行えるメンバの関与が不足している

などに当てはまるプロジェクトはプロセス品質保証を実施し、成功の確率を高め
られるようにしてはいかがでしょうか。
                                (大久保)
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次号は4月25日配信予定です。

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CMMIおよびSCAMPIは、CMMI研究所の登録商標です。
SEPGおよびIDEALは、カーネギーメロン大学のサービスマークです。
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