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第70号:Model Improvements Approved by the CCB

2010年01月25日

  • Model Improvements Approved by the CCB

    CMMI Workshop での発表によるとCMMI v1.3のリリースは2010年11月みたいです。
    どうなるかわかりませんが。

    CMMI Workshop とは、1年に1回リードアプレイザやCMMIインストラクタが、ベストプラクティスを共有したり、SEI のこの1年間の活動状況や今後の計画を知ったり、交流したりする場です。

    CMMI v1.3は、下記の項目に焦点を合わせています。
    ・高成熟度
    ・アプレイザルの効率
    ・関連要素群の一貫性
    ・共通プラクティスのの簡素化

    でも、あまり決まっていないようです。

    今回は、CCBによって承認されたモデルの改善を紹介します。

    CCBとは、1982年に渡辺英樹、笠浩二、関口誠人で、Coconut Boysとして結成され、1985年に名称をC-C-Bに変更し、「Romanticが止まらない」でブレイクし、1989年に解散、2008年に再結成したバンドではなく、CMMIユーザならお馴染みの構成制御委員会(configuration control board)のことである。

    ●CMF(CMMI model foundation)
    次の用語の定義を用語解説に追加。
    コアプロセス領域、共有プロセス領域、関連要素群、関連要素群固有のプロセス領域、CMMIモデル基礎、および対象領域。(3つのモデルすべて)

    ●成果物統合(PI)
    SP 1.1と参考の要素において「統合の順序」を「統合戦略」に変更。(DEVのみ)

    ●供給者合意管理(SAM)
    (1) SP 2.2と2.3をSP 2.1のサブプラクティスに降格。
    (2) 特に商用市販の成果物、内部調達、および顧客所有物についてSAMの範囲を明確化。
    (3) 「供給者との正式な合意を確立し保守する」を「供給者との合意を確立し保守する」へ言い換え。
    (4) SP 2.5から「プロジェクトへ」を削除。(DEVのみ)
    (5) SP 2.5から「適宜プロジェクトへ」を削除。(SVCのみ)

    ●構成管理(CM)
    (1) ベースラインが、はっきり識別できる時点での作業成果物の固定された集合を表していることを強調する注釈をSP 1.3に追加。
    (2) 構成品目がハードウェア、機器、および有形資産を含むかもしれないと明記する注釈をSP 1.1に追加。
    (3) SP 1.1とSP 3.2サブプラクティス4において注釈を明確化。

    ●決定分析と解決(DAR)
    (1) 明確に定義された決定記述書が、分析される決定に適切な焦点を合わせ、評価基準を定義する際に助けとなると説明する注釈をSP 1.2に追加。
    (2) 問題を定義することが考慮される選択肢の範囲を定義するのをどのように役立つかについて論じる注釈を導入説明に追加。
    (3)SP 1.6サブプラクティス2に適切な利害関係者に伝達することを取り入れる。
    (4)SP1.5の見出しを「解の選択肢を評価する」に変更。

    ●組織プロセス定義(OPD)
    (1) 例をSP 1.1サブプラクティス9に追加。
    (2) 測定リポジトリの望ましい機能についての注釈をSP 1.4に追加。

    ●第4章
    図4.6にCMの出力として「制御された構成品目」を追加。

    ●組織トレーニング(OT)
    (1) 「インストラクタ」をもっと一般的な用語に変更するか、トレーニングを実施する他の人を追加。
    (2) 「conduct」を「deliver」に変更。
    (3) 導入説明の支援グループについて混乱させる文を削除。
    (4) 「技術的な」という用語を問題を引き起こす所から削除。
    (5) SP2.3の注釈を明確化。

    ●プロセスと成果物の品質保証(PPQA)
    (1) 導入説明における客観的な評価方法としてピアレビューを論じている例を明確化。
    (2) 組織的レベルでPPQAの適用性を論じる導入説明の最後のパラグラフを明確化。

    ●リスク管理(RSKM)
    (1) リスクの出所の範囲を広げるためにSP1.1サブプラクティス1に例を追加。
    (2) 「事業目標」と関連したリスクを特定するためにSP 2.1サブプラクティス1の注釈を更新。
    (3) SP 1.2サブプラクティス2とSP 2.1サブプラクティス1の注釈に編集上の変更。

    ●技術解(TS)
    SP 2.4の後の混乱させる注釈を削除。

    以上です。