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第205号:アクション・プラン・リアプレイザルの適格性分析のための基準

2021年04月23日

  • アクション・プラン・リアプレイザルの適格性分析のための基準

    知恵の実を食べたり、オーストラリアにうさぎを放したり、兵站を無視してインパールを目指したり、22時以降に炭水化物を食べたり、生きていれば失敗はつきものです。

    誰もが失敗はしたくないでしょう。できるだけ準備を整え、失敗しないようにするでしょう。でも、失敗は決してなくなりはしません。失敗したときは、絶望するのではなく、失敗から立ち直るために行動を起こすことがとても大切です。

    CMMIではアクション・プラン・リアプレイザル(以下、APR)という仕組みがあります。

    目標とするレベルに到達しなかった場合でも、その弱みが軽微であれば、4ヶ月以内に弱みを是正し、APRを実施すれば、目標とするレベルに到達できるかもしれません。

    では、どういう場合にAPRが実行できるのでしょうか。APR適格性を判断するための基準を紹介します。

    目標とするレベルを達成していないプラクティス領域が2つ以下である。但し、GOVとIIのどちらかが目標とするレベルを達成していない場合はだめです。

    弱みが体系的でない。システム上の弱みならあきらめてください。

    弱みが4ヶ月以内に解決できる。尚、習慣と持続性も実証する必要があります。
    弱みはサンプリングされたプロジェクトと支援部門で対処する必要があります。
    例えば、サンプリングされたプロジェクトが既に終了している場合はだめです。
    システムテストを実施中のプロジェクトは、ふつうはこの段階では見積もりの機会はありませんので、見積もりプラクティス領域で出た弱みに対処することはできません。目標とするレベルを達成できない原因となったプラクティスを実施する予定がなければ、APRをする資格はありません。

    PMとDMのプラクティスが全体の5%未満でないといけません。例えばSAMなしの成熟度レベル3の場合は全部で172個プラクティスがあります。PMとDMの合計が8個の場合は、4.7%なので基準を満たします。PMとDMの合計が9個の場合は、5.2%な
    のでだめです。

    上記の基準を満たし、アプレイザルチームリーダから推奨され、ISACAから承認され、弱みを是正した後にAPRが実施できます。

    世の中は甘くはないが最悪でもないといったところでしょうか。