SCAMPI E に関する情報をお伝えします。SCAMPI E は、以前はSCAMPI Mと呼ばれていた、SCAMPI A の有効期間を延長する低コストのメンテナンスアプレイザル手法です。
そのSCAMPI Eのリリースをいまかいまかと待ちわびている方には残念な情報ですが、CMMI Instituteからの情報によりますと、ドラフトに対し700以上のフィードバックが来たそうで、年内には出そうにないです。来年以降になります。
第115号:SCAMPI E 情報, Maturity Profile Reports September 2013
2013年10月25日
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01SCAMPI E 情報
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02Maturity Profile Reports September 2013
Maturity Profile Reportsがリリースされました。CMMI V1.2/V1.3を使用したSCAMPI V1.2/V1.3 Class A アプレイザルの結果がまとめられています。
アプレイザルの動向を知ることができます。CMMI-DEVだけでなくCMMI-SVC と CMMI-ACQも含まれていますが、People CMMは含まれていません。
内容は、大きく分けて以下の2つで構成されています。
1.現況
2.コミュニティの動向
1.現況
2006年以降、7800以上のアプレイザルが実施されています。
では、アプレイザルを実施した結果、どのレベルの達成が多いのでしょうか?
その結果は以下のとおりで、6割以上がレベル3を達成していることが分かりました。括弧内は2013年3月発表のときの値です。
レベル5 : 6.3% (6.2%)
レベル4 : 1.7% (1.7%)
レベル3 :63.6% (63.3%)
レベル2 :24.3% (24.6%)
レベル1 : 1.0% (1.0%)
レベルなし: 3.1% (3.3%)
組織の規模をみると、以下のとおりとなりました。
100名以下 :63.93%
101名~200名:15.87%
201名以上 :20.2%
SVCだけでみると、以下のとおりです。
100名以下 :60.52%
101名~200名: 8.27%
201名以上 :31.21%
2.コミュニティの動向
2013年6月までにアプレイザルを実施し、2013年7月までにCMMI Insutituteに報告があった国の数は、88カ国でした。
2013年3月の発表から増減なしです。
アジアからの報告が56.7%を占め、圧倒的に多いです。2位の北米は25.1%です。
しかしSVCだけでみると北米は55.2%で、アジアは29.4%です。
国別にみてみましょう。アプレイザル実施数上位10カ国は以下の通りです。
2013年3月の発表から多少順位が変わりました。
中国とアメリカで全アプレイザル数の半分以上を占めます。
1位 中国: 2703件
2位 アメリカ: 1665件
3位 インド: 755件
4位 スペイン: 298件
5位 日本: 207件
5位 韓国: 207件
7位 メキシコ: 189件
8位 ブラジル: 188件
9位 フランス: 151件
10位 台湾: 136件
2012年はSCAMPI A が今までで一番多く行われた年でした。
2013年も2012年と同じようなペースで進んでいます。
もしかしたら2012年の記録を超えるかもしれません。
より詳細な内容をみたいという方は、以下のサイトにアクセスしてみて下さい。
過去のレポートも掲載されています。
http://cmmiinstitute.com/resource/process-maturity-profiles/