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第104号:SCAMPI M

2012年11月22日

  • SCAMPI M

    CMMI Workshop に行ってきました。
    日程は10月16日~17日。場所はセントピーターズバーグ。セントピーターズバーグって知らないでしょ。きっと知らないと思います。

    「CMMI Workshop でアメリカに行く」と言うと、「アメリカのどこ?」って聞かれるので、「セントピーターズバーグ」って応えると、そこで100%場所についての会話は終了しました。
    「フロリダ州」というと「ディズニーランドがあるね」と返ってきましたが、それは、同じフロリダ州でもオーランドです。遠いです。
    セントピーターズバーグからは、ついでに寄ってくる距離ではありません。

    まあそんなところです、セントピーターズバーグは。ケッペンの気候区分で言うとCfaです。

    CMMI Workshop とは、1年に1回リードアプレイザやCMMIインストラクタが、ベストプラクティスを共有したり、SEI のこの1年間の活動状況や今後の計画を知ったり、交流したりする場です。

    主なトピックを2つ紹介しましょう。

    SCAMPI M

    なんか中サイズのエビみたいな名前ですが、エビ中でもなければ、King of 学芸会でもありません。「SCAMPI Maintenance」です。

    SCAMPI A を実施し、成熟度レベルが2とか3とか4とか5とか達成した組織は、達成したレベルを維持するためには、3年ごとにSCAMPI Aアプレイレイザルを実施しなければなりません。

    SCAMPI M アプレイザルは、SCAMPI A の有効期間を延長する低コストのメンテナンスアプレイザル手法です。ISO9001のサーベイランスみたいなもんです。

    メンテナンスアプレイザルの完了日から2年間SCAMPI Aの効果を延長します。

    CMMI-DEVでもCMMI-ACQでもCMMI-SVCでもPeople CMMでも使用できます。もちろん段階表現でも連続表現でもOKです。

    プロセス領域を追加することはできません。成熟度レベルや能力度レベルを増やすこともできません。

    チームメンバの条件は、SCAMPI A と異なります。最小のチームは、リードアプレイザを含んで2名です。チームメンバは、2回以上のSCAMPI A の経験が必要です。
    また各チームメンバは最低6年のその分野の経験が必要です。

    リリース予定は2013年前半です。

    CMMI Institute

    CMMIとPeople CMMとSCAMPIがSEIからスピンアウトします。

    カーネギーメロン大学に独立したビジネスユニットが作られ、そこで管理されます。

    そのビジネスユニットの名前は「CMMI Institute」。

    CEOは、Kirk Botula。

    以上です。