今年10月にCMMI for SCAMPI Class A Appraisal Results 2012 Mid-Year Updateがリリースされました。
これは、CMMIモデル、SCAMPIのバージョン1.2または1.3を用いてアプレイザルを実施した結果であり、この中には調達のためのCMMI、サービスのためのCMMIも含まれています。
内容は、大きく分けて以下の3つで構成されています。
 1.現況
 2.世界の傾向
 3.組織の傾向
1.現況
2006年以降におけるアプレイザル実施数と組織数は、以下の通りとなりました。
 アプレイザル実施数: 6,272件
 組織数      : 5,159組織
では、アプレイザルを実施した結果、どのレベルの達成が多いのでしょうか? 
その結果は以下の通りで、6割以上がレベル3を達成していることが分かりました。
※カッコ内は2012年3月に公表の数値
 レベル5  : 5.4%( 5.4%)
 レベル4  : 1.6%( 1.7%)
 レベル3  :66.8%(65.8%)
 レベル2  :22.1%(22.9%)
 レベル1  : 0.8%( 0.7%)
 レベルなし: 3.3%( 3.6%)
組織の規模をみると、以下の通りとなりました。
 100名以下  :68.2%
 101名~200名:14.2%
 201名以上  :17.6%
2.世界の傾向
今年6月までにアプレイザルを実施し、かつ7月までにSEIに報告があった国の数は、78カ国でした。
その内、新たにケイマン諸島とドミニカ共和国の2カ国が加わりました。
国別にみてみましょう。
レベル1~5のアプレイザル実施数上位5カ国は以下の通りで、前回から順位の変動はありませんでした。顕著なのは、2位と3位の差がさらに開いており、また、上位2カ国が全アプレイザル報告数の半数以上を占めていることです。
※カッコ内は2012年3月に公表の数値
 1位 中国:     2,128件(1,866件)
 2位 アメリカ:   1,416件(1,278件)
 3位 インド:     581件(  518件)
 4位 スペイン:    254件(  222件)
 5位 日本:      201件(  187件)
では、高成熟度レベル(レベル4および5)の報告数をみてみましょう。
こちらも順位の変動はありませんでしたが、日本と韓国は僅差になっています。
※カッコ内は2012年3月に公表の数値
 1位 インド:   143件(127件)
 2位 中国:    113件(101件)
 3位 アメリカ:   78件( 73件)
 4位 韓国:     21件( 21件)
 5位 日本      19件( 17件)
3.組織の傾向
それでは、各レベルの達成までにどれくらいの期間を要するのでしょうか? 
その結果、以下の通りとなりました。各値は中央値です。
※カッコ内は2012年3月に公表の数値
 レベル1から2:   5ヶ月( 5ヶ月)
 レベル2から3:  21ヶ月( 20ヶ月)
 レベル3から4:  28ヶ月( 25ヶ月)
 レベル3から5:  26ヶ月( 26ヶ月)
 
レベル3から4へ至るまでの期間が、前回の発表時よりも3ヶ月ほど増えています。
高成熟度レベルに達するまでには、2年以上はかかるということが分かります。
より詳細な内容をみたいという方は、以下のサイトにアクセスしてみて下さい。
サービスのためのCMMIのアプレイザル報告数も掲載されています。
http://www.sei.cmu.edu/cmmi/casestudies/profiles/pdfs/upload/2012SepCMMI.pdf
第103号:Maturity Profile update
2012年10月25日
 
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