企業でうまくプロセスを実装するためには上級管理層の関与が不可欠です。上級管理層は、組織の目標を達成するために、プロセスの実装や改善の取り組みについての方針を定義し、 組織全体へ伝達し、上級管理層の優先事項と期待が理解されるようにする必要があります。
プロセスが定義され、期待されたとおりに実施されるためには、上級管理層は、プロセスを作成し、実施し、改善し、その遵守度を評価するための十分な資源を提供しないといけません。資源には、人材、お金、ツール、機器、設備、環境、および消耗品等だけでなく、上級管理層がその活動に関心を持って時間を使うことも資源に含まれます。期待どおりの成果を達成するための能力がない場合は、トレーニングを提供しましょう。
上級管理層の主な仕事、それは統治と監督。現状の組織の実績はどうなのか、 事業目標は達成できそうなのか、問題はあるのか、是正処置が必要なところはどこか、目標達成のために改善が必要なプロセスはどこか、プロセス改善はうまくいっているのか。統治と監督のために必要な情報を特定しましょう。そして情報を収集し、状況を理解し、タイムリーに判断を下しましょう。
上級管理層は、組織方針が遵守されているか確認して強制したり、目標が達成されているかレビューしたりして、従業員を説明責任のある状態に保つことができます。目標を達成した個人またはチームを表彰したり、報酬を与えることもあるでしょう。逆に方針の不遵守に対して懲戒処分を加えることもあるでしょう。