自プロジェクトですべての成果物を作成することが困難であったり非効率であったりする場合、外部のサプライヤから調達することを検討します。
ここでは、調達すべき成果物について、どのような方法で調達するかを決めます。例えば、「パッケージ製品を買う」、「パートナ企業に外注する(一括請負)」などです。
項目No.1で調達の方法を決めた後は、どのサプライヤから調達するかを決めます。選定するにあたっては、費用や納期、これまでの納入実績、スキル、可能な体制などの基準を用いて、要求を満たす能力があるかどうかを評価しましょう。評価なしにサプライヤを選んでしまうと、目的の成果物が依頼通り納入されないなど、プロジェクトが失敗するリスクがあるからです。
ここでは、契約書や覚書に代表される項目(納品期日や納入方法、金額、作業場所)の他、何を納品するのか、日々作業が発生するのであれば進捗報告はどのように行うのか、使用する手順類は何か、といった点を文書化し、これについて合意します。口約束になると、実施すべき作業が漏れるおそれがあります。必ず文書に残すようにしましょう。
サプライヤを放っておいても順調に進めていてくれるのであれば良いのですが、それではリスクが高くなります。項目No.3で合意した事項にもとづいて活動を行っているかどうかを、管理面や技術面からレビューし、合意から逸脱している場合はそれを是正する必要があります。
調達したものをそのまま受け入れることはリスクを伴います。プロジェクトに受け入れる際は、受入基準を明確にした上でレビューやテストを実施します。検出された不備については、その是正計画を作成し、是正処置が完了するまで管理することが必要です。
項目No.5にて、納入前にテストやレビューを行って納品物の不備を解消したとしても、最終的にプロジェクトや顧客への納入作業で問題があれば、これまでの作業は台無しです。ここでは、移行計画の策定や、移行後のサポートやメンテナンスの報告書を作成し、移行を問題なく実施することにつなげます。尚、移行計画には、使用する設備やサポートやメンテナンスに関する項目を入れることが望ましいでしょう。